棚多流の仕事術_01_働き続けることのススメ

棚多流の仕事術


01:働き続けることのススメ


 還暦を迎えた今、核家族で3人の子どもの子育てをしながら働き続けてきて、本当によかったと思っています。これからどんな仕事をして、どのような生活をしようかと、身体は一つなのにあれもこれもと選択肢の多い中、悩みどころ満載です。これまで私は、男性っていいなあ、存分に仕事ができて勉強する時間もたっぷりあって…とうらやましく思っていました。しかしながらここにきて、仕事も子育ても地域活動もやってきた女性の方がしなやかに豊かに生きているのではないかと思うようになりました。特に仕事一辺倒でやってきた男性が定年を迎えると、喪失感に悩まされているようです。一方、女性はますますパワーアップしていくようです。

 今おもうこと、ズバリ〝女性のみなさん、働き続けましょう〟〝継続は力なり〟ということです。仕事と子育ての両方を充実させることが、相乗作用でどちらも良い状況や成果を生み出し、好循環させるのです。仕事があるから子育てを楽しむことができ、結果、欲張り人生は何度もおいしい人生になるのです。考えてみてください。人生100年時代に突入しています。そうすると、成人してから60歳までの40年と60歳から100歳までの40年、そう、同じ長さなんです。子育てに手がかかるのはほんの10年くらいのものですので、人生のわずかな期間です。生涯賃金やキャリアを考えると、子育てのために仕事を辞めるのはもったいないですよね。

 みなさんはなんのために働いていますか?収入を得るため?社会貢献?自己実現?私の場合は自己実現でした。仕事を通じて自己実現していくことは子育てでは得られないことでした。社会の役に立っているという喜び、そして何より仕事を通じて得られた達成感、さらには〝自分自身の成長〟の手応えでした。それから、自分の年金があること、これもこれからの40年を考えるとき重要な要素となります。ユングが幸福についてこのように言っています。朝起きた時にその日にやらねばならない仕事があること、美しいものに感動する感性を持つこと、幅広く豊かな人間関係を持つこと、自分で程よいと思う程度のお金をもっていることです。仕事、人間関係、感性、程よい程度のお金、そしてできれば健康…あるといいですね。

 現在、国を挙げて〝女性の活躍促進〟を掲げ、女性に対する期待が高まっています。女性のみなさん、これは〝チャンス〟です。今こそ、男女共同参画の本領発揮どき、男女で仕事も子育ても一緒に携わることが要となります。私の時代は働き続けるために男女共同参画には目をつむってきましたが、娘たちは〝子育て・家事はフィフティ・フィフティ〟と仲良く実践しており、その姿はたいそうほほえましく将来に期待を持てます。これから5回シリーズで、〝女性が働き続けるコツ:棚多流仕事術〟をお話ししたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。




棚多さん


(公財)広島県男女共同参画財団
エソール広島 常務理事(兼)事務局長

棚多 里美さん

広島県保育士資格/中学校教諭免許/社会福祉士資格/ワークライフバランス認定コンサルタント 広島県庁で長年に渡り、子育て・女性の就労・福祉などに携わり、H26.4月.現職に就任。




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