棚多流の仕事術_05_今の仕事で第一人者になる!

棚多流の仕事術


05:今の仕事で第一人者になる!


 長い間仕事をしていると、メンバーに恵まれハッピーな状況もあれば、う~ん残念という職場環境のときもあります。残念というときこそ、チャンスです。エネルギーをスキルアップに向けましょう。不思議に思っているのですが、学生時代はとても優秀なのに、社会人になるととたんに勉強しなくなる人が、結構います。能力は使わないとさびますし、メンテナンスしてパワーアップしないとだんだんしぼんでいきます。仕事のやり方も日進月歩で進化していきますので、〝学ぶ〟というインプットが必要です。また、価値観や行動様式の異なる人との交流も欠かすことはできません。つまり、インプットしなければ良いアウトプットは生まれないものなのです。

 私が入庁したころは、女性は事務補助でしたので、受付、秘書、庶務の仕事でした。いわゆるシゴトがしたいと内心思っていましたが、組織としてはどれもなくてはならない仕事と思い直し、やるからには〝ワタシ流に〟と切り替えました。受付の時はマイノートを2冊作って県庁の仕事内容や電話番号を即座に言えるように、庶務の時は当時86市町村あった旅費額をこれまた即座に言えるように、○○の記事あるかねえと言われると即座に出すといった具合に、ある意味ゲーム感覚で楽しんでいました。私も近い将来男性がやっている仕事がしたいと思っていましたので、課としての課題はなにでネックはなんなのかという眼で皆さんの仕事振りをながめていました。そして時折、企画書を作っては、そーっと渡していました。中にはあいつは一味違うと面白がってくれる人がいて、おそらくそーっと私を引き上げてくれたのだと推測します。

 そうそう、こんな素敵なジェントルマンもいました。仕事大好きでとても仕事が早いため、みなが急ぐ仕事ほどその方を頼っていましたので、超多忙でした。その方いわく〝僕にとってはね、情報がもっともごちそうなんだよ。〟と。なので、情報という大好物を抱えて、ギブ&テイクで始業前にアタックしては、助けていただきました。超多忙なのにいつも満面の笑みでウエルカムで迎えてくださるのには脱帽でした。また、私と同い年で若いころからテキパキと何万人もの会員のみなさんを、心地よくさせながらとても上手に仕切っていた彼女がいました。天性のものよねと思っていましたが、その彼女が退職時このように言っていました。「私は就職したときに2つのことを自分に課したの。1つは会った人の名前を覚えて次に会ったときには名前で呼ぶこと。2つ目はどんなときでも笑顔で接すること。近頃名前を覚えるのが難しくなったので、潮時かなと思ったの。」果報は寝ててもやってこない、努力のあとにやってくるものなんですね。

 今与えられている目の前の仕事を愛して、この仕事では私こそ第一人者、と名実ともに言えたら、きっと幸せの女神がほほ笑んでくれることでしょう。




棚多さん


(公財)広島県男女共同参画財団
エソール広島 常務理事(兼)事務局長

棚多 里美さん

広島県保育士資格/中学校教諭免許/社会福祉士資格/ワークライフバランス認定コンサルタント 広島県庁で長年に渡り、子育て・女性の就労・福祉などに携わり、H26.4月.現職に就任。




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