【島根県】カイ・フランク展へ!今なお愛される北欧デザインの魅力
この記事は2026年8月22日に作成および更新したものです。
おでかけやご利用の際は公式サイト等で最新情報を確認してください。
フィンランドを代表する伝説的デザイナー、カイ・フランク(1911-1989)。
人々の暮らしに寄り添い、社会の課題をデザインで解決しようとしたことから、「フィンランド・デザインの良心」と呼ばれています。
そんなカイ・フランクの作品と、彼のデザインを支える思想に迫る大回顧展が、島根県立芸術文化センター「グラントワ」内にある島根県立石見美術館で開催されています。
その名も「カイ・フランク展 時代を超えるフィンランド・デザイン」。
今なお世界中で愛され、後進のデザイナーにも大きな影響を与えるフランク。その作品を間近で見られる貴重な機会です。
今回は、この企画展の見どころに迫ります。
▼この記事を読んで分かること
◎カイ・フランクについて
◎「カイ・フランク展 時代を超えるフィンランド・デザイン」の見どころ、イベント情報
◎島根県立芸術文化センター「グラントワ」へのアクセス
この記事を読めば、時代を超えて愛されるカイ・フランクの作品、その実物を自分の目で見てみたくなることでしょう。
ぜひ、おでかけの参考にしてみてください。
1.「カイ・フランク展 時代を超えるフィンランド・デザイン」について
カイ・フランク展開催中の島根県立石見美術館
photo:Misaki Ogawa
・カイ・フランクについて
カイ・フランクは1911年11月19日に、フィンランド大公国ヴィープリ(現ロシア)で生まれました。
ヘルシンキ美術工芸中央学校(現アアルト大学)を卒業した後、複数の会社でインテリアやテキスタイルのデザインに携わり、イッタラ・ガラス製作所やアラビア製陶所、ヌータヤルヴィ・ガラス製作所といったフィンランドを代表するデザインメーカーでデザイナーを務めました。
特に幾何学的な形態を組み合わせ、普遍性を追求した作品で、世界的に高い評価を得ています。
また、ヘルシンキ美術工芸中央学校で教鞭を執り、またアート・ディレクターを務めるなど、後進の指導と育成にも尽力しました。
没後、1992年には彼の哲学を受け継ぐフィンランドのデザイナーに授与される「カイ・フランク・デザイン賞」が設立されました。
・企画展について
徹底した機能性とシンプルな美しさを追求したフランクは、ガラス器「カルティオ」や陶器「キルタ」、その後継シリーズとなる「ティーマ」など、後世に残る名作を生み出しました。
本展では、ヘルシンキ建築&デザイン・ミュージアムのコレクションを中心に、ガラス器や陶磁器、ファブリック、スケッチ、写真、映像など250点以上を展示。
初期から晩年まで、フランクの作品と仕事の全貌をたどることができます。
さらに、日本文化に惹かれ3度来日したフランクの足跡や、彼から影響を受けたデザイナーたちの作品も紹介されています。
2.「カイ・フランク展 時代を超えるフィンランド・デザイン」の見どころ
全10章からなる企画展の中から、大きく4つに絞って見どころをご紹介します!
・見どころポイント
カイ・フランクのデザイン哲学
カイ・フランク
《クレムリン ケッロット(クレムリンの鐘)/KF500》
ジュースボトル 1957年 ヌータヤルヴィ・ガラス製作所
カイ・フランク 左から プレート1989年 プレート1979年 プレート1965年 ヌータヤルヴィ・ガラス製作所
機能主義に基づくシンプルでそぎ落とされたデザインや幾何学的形態を追求し、良質な製品を多くの人に届けるというフランクのデザイン哲学を見ることができます。
代表作「キルタ」と「ティーマ」
カイ・フランク
ティーマタワー、石見美術館の展示風景より
Photo:Masaki Ogawa
5章「《キルタ》と《ティーマ》」
5章では、フランクを代表するテーブルウェア『キルタ』と『ティーマ』に注目。フィンランド・デザインの到達点のひとつとされている「キルタ」と、その後継シリーズである「ティーマ」が、インスタレーションを交えて展示されています。
戦後フィンランドで普及した狭小な集合住宅でも、無駄なく美しい暮らしができるようにと生み出され、現在も人気を博すシリーズの変遷を見ることができます。
日本の影響が形になった作品
カイ・フランク
右4つ《KF1》サービングプレート 1957年 アラビア製陶所
手前 《KF2》サービングプレート(プロトタイプ)1957年 アラビア製陶所
6章「カイ・フランクが見た日本」
6章で紹介されるのは、フランクと日本の深いつながり。フランクは、1956年の来日を皮切りに3度の来日を果たしました。
この企画展の開催に際して新たに公開された来日時資料をもとに、従来の研究からさらに踏み込んで、日本でのフランクの足跡がたどられています。
また、禅の文化や日本の伝統工芸のデザインの影響が見られる作品も、日本の工芸家たちの作品と共に紹介されています。
多彩なアートガラス
カイ・フランク
《KF486》 ゴブレット 1969年 ヌータヤルヴィ・ガラス製作所
Photo:Masaki Ogawa
7章「ヌータヤルヴィ・ガラス製作所1950〜59年」
8章「ヌータヤルヴィ・ガラス製作所1960〜76年 アートガラスと技術開発」
7章・8章では、フランクが手がけた多彩なアートガラスを紹介。フランクは、シンプルで機能的なガラス製品をデザインしていた一方で、芸術作品としてのアートガラスも数多く生み出しました。
フランクがガラス職人らと失われた技術を復活させたり、新たに開発したりして制作したこれらの作品は、ガラスの造形に新しい表現をもたらしました。
・グラントワ・マルシェ(8月23日開催)
フィンランドの軽スポーツ「モルック」の体験や、伝統飾りである「ヒンメリ」作りのワークショップ、おいしいお菓子やグルメ、そしてフィンランドを写した写真展などを通して、フィンランド文化を楽しむことができます!
<食>&<北欧雑貨>
アートスイーツ★fu
【販売商品】アイシングクッキー、ジンジャークッキー、こはくとう、ルーネベリタルト ほか
喫茶キナリ
【販売商品】シナモンロール、クッキー、北欧雑貨 ほか
トローヴ
【販売商品】北欧雑貨、フィンランドヴィンテージ陶磁器、フィンランドヴィンテージガラス製品 ほか
北欧雑貨ラリッサ
【販売商品】北欧食器、北欧輸入食品、フィンランドのサウナやアウトドア用品、ムーミングッズ、モルック ほか
ワークショップ、体験コーナー
モルックであそぼう!
フィンランド発祥の軽スポーツ「モルック」は、子どもから大人まで誰でも楽しめます。
みんなで挑戦してみよう!
[時間]10:00~15:00
[会場]大ホール舞台上
[参加費]無料
[対象]どなたでも(小さなお子様は要保護者同伴)
※混雑時にはお待ちいただく場合がございます。
ワークショップ フィンランド伝統の飾り「ヒンメリ」を作ってみよう!
ストローを使って「ヒンメリ」を作りましょう。
[時間]①10:00~12:00
②13:00~15:00
[会場]美術館ロビー
[参加費]300円
[所要時間]10~15分
[対象]どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
※お席に限りがあるため、お待ちいただく場合があります。
フィンランド製ペーパーナプキンDEデコパージュ
お皿や壁掛けボードにフィンランドのペーパーナプキンを貼り、オリジナルのお皿や飾りを作りましょう。
[時間]①10:00~12:00
②13:00~15:00
[会場]大ホールホワイエ
[参加費]500円
[所要時間]15~30分
[対象]どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
※混雑時にはお待ちいただく場合がございます。
フィンランド 写真展示・文化紹介
- 日時
- 2026年8月23日(日)
開催時間10:00~15:00
- 会場
- 島根県立芸術文化センター「グラントワ」
大ホールホワイエ ほか
- 料金
- 入場無料 ※一部有料
- お問い合わせ
- 島根県立芸術文化センター「グラントワ」
TEL:0856-31-1860
3.開催予定の関連プログラム
・ギャラリートーク
担当学芸員が展覧会の見どころをわかりやすくお話ししてくれます。
[日 時] 9月6日(日) 14:30~
[会 場] 展示室D
申込不要/参加無料
(ただし観覧券またはミュージアムパスポートが必要)
・ふたつ見て、もらおう
この企画展と、島根県立美術館(松江市)で開催される「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」のふたつを観た方に素敵なグッズがプレゼントされます。
展示室入口にてスタンプカードが配布されており、ふたつ目のスタンプを捺す会場でプレゼントがもらえます。
*スタンプカードの配布は8月31日まで。プレゼントがなくなり次第終了します。
企画展「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」
カイ・フランクと同じくフィンランドを代表するデザイナー、タピオ・ヴィルカラの大規模回顧展
島根県立美術館(松江市) 6月26日(金)~8月31日(月)
4.まとめ
本記事では「カイ・フランク展 時代を超えるフィンランド・デザイン」についてご紹介しました。
島根県立芸術文化センター「グラントワ」は、昨年2025年に開館20周年を迎えた、「島根県立石見美術館」と「島根県立いわみ芸術劇場」の複合施設です。
少しずつ秋の気配を感じるこれからの季節。広島から少し足を伸ばして、フィンランド・デザインの世界に触れる「芸術の秋」を楽しんでみませんか?
・島根県立芸術文化センター「グラントワ」へのアクセス
- 車
- 浜田自動車道「浜田IC」から約45km。または「戸河内IC」から約70km
広島市より約2時間20分
- 高速バス
- JR益田駅まで約2時間30分
- JR
- JR益田駅から約1km(→徒歩:約15分)
- バス
- JR益田駅から石見交通バス(医光寺行き)約5分(→「グラントワ前」バス停下車)
※バスは10分~15分間隔で運行
・企画展概要
観覧料
- 一般
- 1,300(1,040)円
- 大学生
- 800(640)円
- 小中高生
- 400(320)円
【前売券】
※前売券は、グラントワ総合案内カウンターおよびオンラインチケット「
シマチケ」(WEBサイト)でお求めになれます。
※グラントワ総合案内カウンターでの前売券の取扱いは開幕前日までとなります。
- 一般
- 1,200円
- 大学生
- 700円
- 小中高生
- 300円