【第5回】いい人より魅力的な人

エト子の愛の掟12ヶ条

見つけたいのはその煌めき、その奇跡。信じたいのは尊い命。繰り返す日々の中でその喜びを掴みたい。その喜びを掴みとる力を持っていたい。その力は外から与えられるものではなく自分の内なる力。何を見て何を感じるのか?心の視点を何に合わせるのかで見えるもの、感じるものは変わる。
たとえ辛い状況であっても、それを越えた先に目をやると今が幸せへの転換期だと気がつく。その中にあるもの。その中にある光をみつける。見出だすべき光は全ての状況、全ての人々に同様にある。この複雑で困難な世界で生きる私達は互いに取り繕って上っ面で生きている。本当のこと、真実の姿は誰にもわからない。
ならば信じたい光を力づくでもみつけたい!人の魅力!たとえ犯罪者であってもそこには不本意な悲しみが潜んでいるのではないか?そこにはどうしようもない仕方なさがあるのではないか?善きにしろ悪しきにしろ色メガネをかけたままでは決して触れることのないその人の煌めき、命の奇跡は必ずあるのではないか?
思い込みを捨てて感じたい!そっと目を閉じ浮かんで来るのは彼が初めてこの世界を見た日のこと。そこには幸せを願う深遠な愛が溢れている。そっと目を閉じ感じてくるのは彼女が無邪気に過ごした幼き日々。そこには純粋な思いやりと美しい歓喜が溢れている。
信じたいのは誰もが持ってる命の煌めき奇跡の日々。心におさめたいのはそんな人々と共に生きるこの景色。緑を弾ませるその風はうつむいた手を取り前へと進ませる。透き通った青空は心の影を取り払う。夕陽に煌めく大海は明日への力を与えてくれる。人も自然も受け取り方心構えで見えてくるもの感じてくるものは変化する。関心を持たなければどんなに素晴らしい景色もつまらないものに映ってしまう。
野に咲く花や夜空に輝く星、自然や街の目の前に広がる世界に少しでも心を動かすことができたなら人々に魅力を見いだす力はきっとあるはず。そして自分に対しては尚のこと。もし自分に対して魅力を感じてないのならそれは心のほころび。心に穴が空いている。それは隙となって魅力的な人という魔に魅いられて身を滅ぼす。魔は絶対的な服従と奉仕を強いる。
いいえ!それは自業自得!魅力的な人と接することで満たされるのだと勘違いする。どんなに思っても尽くしても満たされることのない無間地獄。この見誤った魅力という魔は人だけでなく様々な魅力となってこの世に存在する。

本当の魅力を求めるのなら先ず自分の魅力をみつけること。それができればどんな人にでも真実の魅力をみつけることができる!
あなたは森羅万象!この素晴らしく雄大でこの上なく美しい神秘。美しい奇跡。何故ならあなたが見て触れて感じる世界はあなたが今生きていると感じているから存在している。あなたがいるから全てがある。あなたが終わりを迎えた時、あなたが見てきた全てのものはその肉体と共に消滅する。
限りあるあなたの世界、これがあなたの奇跡!それは生まれた時からずっとそばで見守っている。この儚くも素晴らしい奇跡の中で何をみつけ何を信じて生きるのか?何を心におさめるのか?人は過去の経験から未来を予測し今を生きる。それはたぶん常識。でもその生き方は過去と未来に囚われた延長線上のつまらぬもの。それ以上の喜びは掴めない。人の見方も同じこと。生まれた奇跡を信じるならばレッテルを越えその先にある魅力をみつけてみせる!その喜びを掴んでみせる!

  そっと目を閉じ浮かんでくるのは魅力溢れる素敵な人々。みつけるべきはその優しさ!信じるべきはその命!もつべきものは魅力を見いだす内なる力!それが心におさめたい素晴らしい景色。


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エト子の「愛の掟」其の五




江藤さんプロフィール


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