〜企業理念〜
「独創」
「孤高」
港町呉で1965年に創業以来、「コーヒーひと筋」の昴珈琲店。その知名度たるは、珈琲業界でもトップクラス、呉の人なら誰もが知る『海軍さんの珈琲』をはじめとする地域に根付いた製品と、ユニークな発想力&創造性で展開する「日本人のためのコーヒー」を生み出しています。スタッフはパート含めて13名、大半が女性です。そんなスタッフたちが常に意識していることは、「数ある珈琲屋の中からこの店を指名してくれたお客様を裏切れない」「家族と過ごす時間よりも会社にいる時間の方が長い、だから会社を面白くするのも自分次第である」という細野代表の言葉。この言葉がスタッフたちに浸透していくにつれ、品質保持に対する意識や製品愛なども深まり、スタッフ同士が互いの仕事を認め合い、心から感謝が生まれ相手を思いやる気持ちが芽生えてきました。今では決して馴れ合わず、お互いをリスペクトしながら成長していけるようになったと言います。また、スタッフの意識統一を図るため、年間行事として毎年恒例の初詣やスタッフ月一勉強会があり、英会話や珈琲の知識といった、毎回異なるテーマで様々な事を学び合います。おかげでスタッフ同士の連携は取れていて、みんな仲が良く関係性は良好なのだそう。その証拠にスタッフの定着率はとても高く、「仕事が楽しいというのはありますが、私自身が昴珈琲店のファンなんです!」と、狩山さんは楽しそうに話します。そんな同社では、ほぼ全員が珈琲に関する専門知識をしっかり持ちあせたJ・C・Q・A認定コーヒーインストラクターの資格所有者でもあり、さらなる高みを目指して切磋琢磨しています。目指すところは同じだからこそ、居心地のいい環境なのかもしれません。
昴珈琲店は平成27年、革新的な製品開発やサービス創造、地域貢献、地域経済活性化等、様々な分野で活躍している「がんばる中小企業・小規模事業者300社」として選定されました。そんな同店の品質へのこだわりは、大量生産の道を選ばず、美味しいと思うものしか扱わないという真の「珈琲道」を貫き、40種類にものぼる斬新なパーソナルデザインパッケージのフレッシュバッグ珈琲や、夢のコラボ「Week of hide」など、他には真似できないオリジナリティ溢れる製品展開へと繋がっていきました。その「Week of hide」の開発秘話を少しだけ紹介します。X JAPANのギタリスト・hideさんが亡くなり7回忌を迎える2004年に、細野代表は、hideさんの弟でもあるマネジメントの社長と出会いました。そして、日本の珈琲が大好きだったというhideさんの7回忌の会葬返礼品として「hideの曲を珈琲の味で表現する」という素人では計り知れないリクエストをいただくこととなります。ですが、細野代表はhideさんのロックや音楽に対する考えと自身の珈琲に対する想いがシンクロし、臆することなくその依頼を受けることに。こうして2004年7回忌の時には「HURRY GO ROUND」、2010年13回忌には「Pink Spider」、2018年20回忌には「ever free」という3部作が完成しました。この3つが揃うのは期間限定でhideさんの命日5月2日の前後でゴールデンウィークの10日間だけ。hideさんの事務所からのオフィシャルイベントとしての発信もあり、この期間は、全国からファンの人たちが毎年押し寄せています。こうして全国へもその名を馳せる昴珈琲店。「うちは人数は少ないがアイディアだけは大企業と変わらない」そう話す細野代表の強気な言葉の奥には、スタッフたちへの熱いエールが込められているのかもしれません。
田舎の小さなコーヒー屋ですが、来年創業60周年を迎えます。弊社の一番の自慢は、何と言っても明るいスタッフさんたちです。数あるお店の中から、昴珈琲店を選んでいただくことがどれほど重要な事か、みんな常に意識しています。女性が多い職場ですが、僕なんかよりみんな優秀で、僕はいつも助けてもらってばかりです。彼女たちのおかげで、コーヒーがより美味しくなりますね。