〜 社 訓 〜
一.正直を以て宗とすること
一.信用を重んずること
一.和を以て尊しとなすこと
家庭用びん詰めジャム市場において約50%ものシェアを誇るジャムのトップブランド・アヲハタ株式会社。本社は創業以来竹原市忠海に構え、原料へのこだわりとハイレベルな加工技術で様々な製品を生み出し続けています。実は同社には「農産加工品の美味しさは、その原料によって7割が決まる」という創業から変わらない信念があり、柑橘原料の産地である瀬戸内海、その中心・忠海に本社ならびに工場を構えている理由もそこにあるそう。若手を中心に毎年実施している「フルーツ加工研修」も、原料にこだわるアヲハタならではの社内行事。産地をめぐることで会社がこれまでに築いてきた農家の方との信頼関係を再認識し、より良い製品づくりへの思いをひとつにします。
そんな同社が2012年にオープンさせたのが、ジャムに関する情報発信拠点『アヲハタ ジャムデッキ』。ジャムづくり体験や工場見学も可能なこの施設は開館以来人気を博し、累計来館者はまもなく10万人を迎えるそう。フルーツの魅力や活用方法を多くの方々に知っていただきたいからこそ、その魅力やジャムの新しい食べ方をイベントなどを重ねることで提案しています。
一方、社内に目を向けると、くるみんマーク認定※を3度受けるなど従業員の子育てサポートにも柔軟で、昨年1年間での育休取得者は実に20名(内男性3名)。また、アニバーサリー休暇を導入し、年2日間の休暇を好きな日程で取れるのだとか。こうした福利厚生に加え、テニスや茶道といったクラブ活動も盛んなアヲハタ。「さん」付けで呼び合う家族的な雰囲気もしかり、部署間の垣根を越えたメンバーでコミュニケーションを図ることで、社内全体の雰囲気も上々のようです。
一貫して保存料・着色料を使用しない製品づくりを続けているアヲハタ。それゆえ原料の調達と加工技術の向上には並々ならぬ企業努力を尽くしてきました。2015年には加工に適した新品種のイチゴ「夢つづき」を開発、また昨年にはフルーツ栽培の研究拠点設立に向けて三次市と協定を締結し、さらなるイチゴの品種開発・栽培技術の研究を進めています。加工技術に関しても、風味・色味を長持ちさせる工夫が施され、中でも製造工程中に蒸発してしまうフルーツの自然な香りを製品に戻す「香り戻し技術」と呼ばれる技法は、同社独自のものです。ちなみに、こだわりは製品を入れる「びん」にも。食卓を彩る製品だけにパッケージデザインはもちろん、多面体構造で開けやすいびんの採用や点字による視覚障害者への配慮などユニバーサルデザインを追求。ブルーライトを当てた時だけ浮かび上がるロット番号は、デザインを邪魔しないように工夫された優しいトレーサビリティです。こうした細かいこだわりがファンを増やし続けるアヲハタ製品。忠海で作られたジャムが日本中の食卓へ辿り着き、多くの人を笑顔にしています。
当社はみかんの缶詰加工とママレードなどのジャム類の製造を目的として創業し、「農産加工品の美味しさは、その原料によって7割が決まる」という信念のもと、良質な原料を選び、安全・安心な食品づくりに取り組んでまいりました。創業以来培ってきた加工技術を活かし、皆様にフルーツの持つ美味しさ、香り、色彩、栄養、機能などの魅力をお届けし、楽しく豊かな生活シーンに貢献してまいります。