〜経営理念〜
酒づくりを通じて食文化を創造し提供する。
1918年創業、100年以上の歴史を誇る総合酒類メーカー、中国醸造㈱。1967年には世界初の紙パック容器入りの清酒「はこさけ一代」を発売し、同社の名を一躍全国に広めました。その後も一貫した進取の精神で様々な種類の酒づくりにチャレンジし、その味は多くのファンを獲得し続けています。事務所は基本的にフリーアドレスで、部署内でも部署間でも風通しのいい職場環境が自慢。各々の仕事の進捗状況をしっかり情報交換する一方で、ちょっとしたミーティングならデスク周りに集まって行うなど、フットワークの軽さも特徴です。また、お酒は原材料やその割合が少しでも異なれば味も違ってくるデリケートなものだけに、白井代表や企画開発チームが頻繁に利き酒を行う姿も、酒類メーカーならではの光景と言えます。
お酒好きな約90名が集まる同社。お酒の種類ごとの社内勉強会に始まり、仕事終わりにはビジターセンターに設置されたバーカウンターでテイスティング、そこに食事も用意してペアリング、さらには他社製品を試してみたりと、好きなればこそ楽しみながら研鑽も忘れません。そして、こうして磨かれた自社製品の魅力を、「一代弥山」のファンを中心に飲食店で実施する「弥山の会」や、バーテンダーを招いて行う洋酒の勉強会、蒸留所の工場見学、毎年4月に開催する「お酒まつり」など、お客様と繋がる多くの機会で伝えています。他方、働き方に目を向ければ、社内全体でのレクリエーションや部署ごとに行う飲み会などで親睦を深め、ノー残業デーやフレキシブルな勤務で働きやすさも年々改革中。やりがい溢れる酒づくりの現場だからこそ、より良い味わいのお酒が生まれ続けているようです。
全国新酒鑑評会金賞受賞の日本酒に、県内産の「紅あずま」を使用した焼酎、カープ女子と共同開発した梅酒など、様々なお酒を世に送り出している中国醸造。そんな中でも、近年特に力を入れているのが、ジン「桜尾」をはじめとした洋酒です。2017年には、クラフト蒸留所「SAKURAO DISTILLERY」を竣工。広島県産ボタニカルにこだわった純国産のジンや、2021年発売予定の広島初となるシングルモルトウイスキーの製造を行っています。「例えば飲食店はお酒を飲み続ける場なので、飲み続けても飽きがこない味かどうか、また、こういう飲食店で提供してもらいたいからこういう味がいいのではないかなど、絶対的角度から相対的角度まで、日々とても細かい味のポジショニングを行っています」と水田さん。こうした飽くなき情熱により、ジン「桜尾」は国際的な鑑評会で最高金賞を受賞するなど、快進撃の数々。中国醸造のお酒はいま、広島から世界へ羽ばたいています。
私どもは創業以来、様々なお酒を通し、人と食と暮らしに携わる総合酒類メーカーとして、酒文化の一翼を担うため研鑚を続けてまいりました。今後も、グローバルな視野を持ち、時代のニーズに合った魅力ある商品と高品質なサービスを提供する情熱を持ち続け、酒造りを通して社会に貢献し、新たなる創造に挑戦する企業でありたいと思っています。