〜企業理念〜
人づくりに繋がるホステルを。
宮島口と平和公園そばで2つのホステルを運営する他、ホステルの開業支援やコンサルティングを行う株式会社ボンド。特筆すべきは、代表を「父」、専務を(男性だけど)「母」、その他「長女」「次女」など、社員の役職がユニークであること。実はこれ、山あり谷ありの人生経験をしてきた代表の〝人を大事にする会社にしたい〟という創業時の思いを具現化したもの。だから同社ではスタッフ同士の仲間意識・家族意識が強いのはもちろん、社員寮の入居や社員旅行の参加はアルバイトもOKなど福利厚生も充実し、卒業していったスタッフとも未だに仲が良いのだそう。ちなみに父の日や母の日にプレゼントを贈るのも、ボンドではおなじみの光景です。とはいえお給料をもらう以上、例えアルバイトでもそこはプロ。ミーティングには全スタッフが参加し、イベント企画から数字までを真剣に考え行動していきます。距離感が近いからこそ、あれこれ指示をしなくても自然と向上心を持って仕事に励む姿もボンドの特徴です。
ゲストと朝までカラオケを楽しんだり、一緒にトランプをしたりするのも、開放的な海外からのゲストが多いホステルならでは。また、誕生日と聞けばケーキを買いに走り、受験生と知ればみんなで寄せ書きを贈り…スタッフ同士を思いやる風土が根付いているからこそ、それがそのまま仕事でのホスピタリティーへと生かされています。そしてこうした姿勢は口コミで多くのゲストに評価され、スタッフのモチベーションにも繋がります。例年、冬場には宮島口のホステルを1ヶ月休館し、旅行好きな面々は思い思いに海外へ。渡航先では当然ホステルを利用し、旅を楽しむ半面多くのことを学び、さらなるおもてなしの心を養っています。
昨年9月、平和公園近くにオープンした女性専用のホステル「クレイン」。そこに併設されたのが中四国初となる有料パウダールーム「COHAKU」です。専用化粧台にはヘアアイテムや美顔スチーマー、流行のコスメまで取り揃えてあるため、ライブ前の着替えから女子会やコンパ前の化粧直しまで利用者は様々で、バスセンターも近いため、すっぴんで夜行バスを降りた県外利用者の駆け込み寺としても評判は上々の様子。そんなクレインではバックパッカーズ宮島と異なり休館日がないため、スタッフはそれぞれに企画を立て、飲み会や焼き芋パーティーなどを開催して親睦を図っているそうです。そもそも離れた場所でのホステル経営なので全員が一堂に会することは稀ですが、去る1月には2つのホステルのスタッフが集まり新年会を開催。年齢も出身も個性も異なりますが、つまりは株式会社ボンドという家の中で育った家族。打ち解けるのに時間は必要なかったみたいです。
日本にはまだまだ馴染みのない「ホステル業界」を一人でも多くの旅行者に伝え、さらにホステル業界に一人でも多くの雇用を創出したいと考えています。企業理念である「人づくりに繋がるホステルを。」とは「人間力を身に付け、社会貢献に繋がる人になること」です。これからも業務を通じて「人」としての成長を大切にしていきたいと思います。