でも私たちにとって、生殖のための行為である一方、愛情を確認しあったり、精神的な安定を得たりと、
とても自然で大切なこと。抵抗がある「性」の問題を「なかったこと」にせず、
もっと大らかに、もっとオープンにして、安全で充実したセックスライフを送りませんか。
性格の不一致で離婚する夫婦がいるが、本音のところは性の不一致という夫婦も多いのではないかと思う。
選択理論心理学によると、人には、「生存」、「愛・所属」、「力」、「自由」、「楽しみ」という5つの欲求がある。人が何かの行為をするとき、かならずこの5つの欲求のどれかを満たす為に行為を行う。セックスも同様である。「生存」の欲求は、子どもをつくって子孫を残したいという欲求。「愛・所属」の欲求は、愛する人と一緒にいたいという欲求で、セックスそのものよりもセックスを通して相手との関係を深めたい欲求である。「力」の欲求は承認欲求ともいわれ、セックスすることで自分の価値や存在を相手に認めさせたり、相手をセックスによって支配したいという欲求である。「自由」の欲求は、セックスを相手のためよりも自分のやりたい時にやりたいようにセックスしたいという欲求である。「楽しみ」の欲求は、セックスによる快感そのものを求める欲求である。つまり、セックスの目的(欲求)は人によって異なるのである。
例えば「愛と所属」欲求の女性と「楽しみ」欲求の男性がセックスすると、セックス後は男性は欲求が満たされるので離れたがり、女性はまだ欲求が満たされないので男性の元を離れようとしない。「自由」欲求の女性と「力」欲求の男性カップルでは、気まぐれな性欲求の女性とセックスによって相手を支配しようとする男性の組み合わせとなり、なかなか欲求が満たされない。それでも、恋人や新婚の夫婦であれば、最初は慣れないセックスで違和感があっても、次第にお互いの欲求がわかってくると相手の欲求に合わせて2人のセックスの形が決まっていく。その結果セックスは楽しいものとなる。
しかし、それもいつかは飽きてきて、だんだんセックスレスになっていく。それはセックスに飽きたのではない。夫と妻(恋人間)の関係が悪くなっていることが原因である。考えてほしい。夫が妻にどんな態度をとっているか?妻が夫にどんな態度をとっているか?結婚して数年たつと相手を自分の思うように変えたいという気持ちがだんだん強くなる。すると、ガミガミ言い合ったり、相手に無神経な言葉をかけたり、気持ちを傷つけるようなことを行うようになる。そのような相手とセックスしたいとは思わなくなる。選択理論心理学では相手を支配しようとすることを外的コントロールといい、お互いが外的コントロールを用いて自分の思うように相手を変えようとすると、人間関係が悪くなりその結果セックスレスになると解釈するのである。もう、顔を見るのもうんざりとなると修復は難しくなる。
お互いの人間関係をよくするには、自ら2人の関係をよくする言葉や行為を発すること。「ありがとう」「おはよう」「すごいね」などまずは自ら行動すること。たった一言「ありがとう」と自ら言える勇気があるなら、セックスレスも解消のきっかけになるかもしれない。夫婦(恋人)の人間関係が良ければ、たまのセックスであってもいいし、セックスレスであってもいいのかなと思う。
約9割の女性がセックスを否定しませんでした。約半数の女性がセックスは好きという調査結果に。
満足の回答は4割程度。「どちらでもない」「NO」の回答が多く、楽しめていない女性が多いのが現実のようです。
毎日は少数。回答者には「夫婦仲はよいけれど、結婚してからはほぼセックスなし」「セックスレスに対する解消法」を知りたいという声も。
7割もの女性がふれあいや愛情と回答。純粋にスキンシップを求めていることが分かります。
1/3がセックスレスと感じていました。その打開策に悩む女性も多かったです。
■セックスレス夫婦の動向
■積極的になれない理由
気になる他国の性生活 〜日本はセックスをしない国、第1位〜
■年間のセックスが多い国10位
【 1位 】ギリシャ 【 2位 】ブラジル 【 3位 】ロシア 【 4位 】中国 【 5位 】イタリア
【 6位 】ポーランド 【 7位 】マレーシア 【 8位 】スイス 【 9位 】スペイン 【 10位 】メキシコ
■年間のセックスが少ない国10位
【 1位 】日本 【 2位 】アメリカ 【 3位 】ナイジェリア 【 4位 】イギリス 【 5位 】カナダ
【 6位 】オーストラリア 【 7位 】シンガポール 【 8位 】香港 【 9位 】オランダ 【 10位 】ニュージーランド
行為をする日を決めてしまえば
お互いストレスフリーかも?!
元々遠距離恋愛だったので、会えば必ず、結婚してからもほぼ毎晩のようにお互いを求め合いました。子どもができてからはいつも2人の間に子どもがいるので、手をつなぐこともなくなりましたが、それでも夫はセックスだけは昔と変わらず求めてきます。夫のことは今でも大好きで、これ以上のパートナーはいないと思っています。でも我が家は共働き、私だって翌日に仕事がある日はのんびりしたい…。子育てや家事でヘトヘトなんです…。そこで、我が家では毎月第○土曜にする!というルールを策定。以後は私もストレスなく夫婦のセックスライフを楽しんでいます。
言いにくい悩みなら
専門家に相談してみるのも◎
私には結婚願望がありません。子どもはできれば授かりたかったけど、いまはそれも諦めています。そんな私にはセックスだけでつながる男性の友人が2人います。真面目な話、たとえ体の関係だけでも必要とされているという安心感があるので、この関係はしばらく続きそうです。ですが、複数人と付き合うのは、正直病気が怖いです。とはいえ周りはみんな結婚していてこんな相談絶対ムリ。そこでレディースクリニックを受診した私。性感染症はいまのところ大丈夫でしたが、ピルのことやホルモンのことなど、知らなかった色々な話が聞けて安心しました。今ではパートナーにも必ず避妊具をつけてもらうようにしています。
意外なきっかけが
性癖に触れることだってある!
うちの彼氏はいわゆる「草食系」という部類で、付き合い始めてから3ヶ月くらいはセックスにまで至るような雰囲気すらありませんでした。彼の部屋には某アイドルグループのポスターなども貼ってあり、アイドル好きは理解しているのですが、私には何の魅力もないのかと結構落ち込む毎日…。そんな時にやってきたハロウィン!アイドルグループの衣裳を自作(渾身の出来でした!)して着て見せたところ、彼がこれまで見たことないような肉食系(笑)に♪そのままめでたく結ばれることができました。その後もちょくちょくコスプレのようなことをさせられるのは正直面倒くさいと思うこともありますが、女性も待つばかりではなく、こちらからアクションを起こしてみた方がいいなと感じた出来事でした。
産後のセックス嫌悪…
言いにくくてもまずは話し合いを
産後1年3ヶ月、以前は週に1回はしていたセックスですが、ほとんどしなくなりました。主人も誘ってきませんし、私も「したい」と思わなくなったんです。ちなみに行為の最中も以前ほど気持ち良さを感じません。ホルモンバランスの関係や私自身子どもが第一という精神状態にあるからなのかなとは思いますが、2人目もほしいので夫婦として「このままではマズい」と思い、今の気持ちを主人に正直に話してみました。主人は主人で私を妻としてより母としてしか見れなくなっていたことを悩んでいたみたいで、それからは時々昼間にデートをしたりスキンシップの時間を増やしたりして、徐々にですが回数も持つようになっています。何より夫婦関係が円満なので、話してみて良かったと思います。
《 編集部より 》
ナイーブな問題だけになかなか人には言えないセックスについての悩み。だけど伝えにくいからといって後回しにしてしまうと、それがセックスレスの引き金になってしまうかも?! 今回お話を聞いた皆さんは、それぞれ何かしらのアクションを起こして自分の悩みを解消したみたいですよ。
女性器の形や大きさなどはひとそれぞれ。肌と同様、デリケートゾーンも日々老化が進んでいます。女性器の大きさや形状にコンプレックスを感じている方やトラブルで悩みを抱えている方は珍しくありません。そこで女性特有のデリケートなお悩みに広島中央クリニックの杉江院長にお答えいただきました。
思春期から、陰部、特に小陰唇が大きく、色もつき始め、妊娠出産を機に色素沈着(黒ずみ)が増します。 小陰唇の黒ずみの原因は、
・思春期の成長ホルモンが作用
・合わない下着や生理用品との肌の擦れ
・加齢により色素沈着が進み、黒ずみが増していく
また出産の際、陰部のかたちも変化して、大陰唇が薄くなる人も多いです。そのせいで、今までは大陰唇に隠れていた小陰唇が目立ってきます。解決方法として、小陰唇の黒ずみ切除があります。ほとんどの方は小陰唇の付け根の部分はピンク色からサーモンピンクをしています。色の黒い部分のみを切除してピンク色の陰唇の部分だけ残すことが可能です。
出産は産道や膣の拡張が起こり通常より広がっています。分娩後に収縮しますが、出産前と全く同じ状態になることはありません。また、年を重ねるにつれて顔や体の皮膚がたるむように、膣壁にもたるみ生じて、膣内がゆるんできます。特徴としては・くしゃみをした瞬間などに尿が漏れる・お風呂に入ると膣内に水分が入り込む・ゆるみをパートナーに指摘された、などです。
加齢や出産など、膣のゆるみを改善する治療として「膣縮小術」があります。膣縮小術は、膣の入口から奥の方まで、膣のゆるみに応じて膣の肛門側の壁の粘膜や組織を引き締めて形成。出産などでゆるまれた膣などを、出産前に近い状態に近づけることができます。手術は膣粘膜の一部を切除し縫合し、傷跡は時間とともにキレイになって分からなくなりますし、入り組んでいる部分なので目立ちません。
小陰唇が大き過ぎるかどうかを確認するには、裸で鏡の前に直立の姿勢で立ってみて判断することができます。大陰唇から小陰唇がやや見える程度ならば正常の大きさです。大きくはみ出していたり、ぶら下がっていたりする場合は、大きいと言えます。
原因としては、生まれつきの場合や、出産の際に小陰唇に損傷を受け、左右が不揃いになる場合があります。小陰唇が肥大していると、性器を清潔に保つことが難しくニオイがキツくなることがあり、下着に触れて痛みを感じたり、こすれて黒くなってしまう場合もあります。放っておくと自転車に乗ったり長時間スポーツをすると痛んだり、セックスの時にも邪魔になりますので、早めの治療をオススメいたします。
《Profile》1992年、東京慈恵会医科大学卒業。1993年より、都内の大手美容外科、美容クリニックに勤務、その後院長を歴任し、数万件にも及ぶ美容外科手術の実績を持つ。2006年より広島中央クリニック院長に就任。日本美容外科学会、日本美容皮膚科学会、日本医学脱毛学会、日本抗加齢学会、ボトックスビスタ認定医、サーマクール認定医