辞めるのか?転職するのか?と一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
また「仕事をもつ女性だからこそ、結婚しにくくなっている」という一面も。
そこで「働く女性の結婚観」について、はたじょメンバーに本音で語っていただきました。
働く女性が抱えるリアルな悩み、不安、喜び…結婚の理想と現実についてみんなで考えてみましょう。
30代・結婚8年目。
歯科衛生士専門学校の教員。前職は歯科医院の現場に勤務。8歳と5歳のママで、職場に前例がなかったため育児休業も自ら調べて取得したそう。
50代・結婚37年目。
地方公務員として、20歳の時から一度も辞めることなく仕事を続ける。現在30代になる2人のお子さんも、働きながら家事もこなしながら育て上げた。
30代・結婚7年目。
情報通信業の事務管理職。5歳と2歳の子育て中のママでもあり、時短勤務中。専業主婦経験はゼロで、家事は“手を抜くところは抜く”がスタンス。
Q:結婚しても働こうとした理由は?
吉中(以下:吉) 私の場合は、結婚したから子どもが生まれたからとかで働かないという考えがなかったですね。本音は辞めたかったけど、父が働くことを強く勧めていて…だから山口の実家から母が子どもの面倒をわざわざ見に来てくれていました。働きながら子育てしながら家事もしながらというのが当たり前の時代だったから、主人に対して「私も働いているのよ」という言葉も頭の中になかったですね。
百崎(以下:百) 私は専門職なのでそれを手放す気がなかっただけですが、歯科衛生士って結婚を機に退職する人も多いので、私も現場にいたままだったら辞めていたかも。今の職場で育休を取得したんですが、そうした制度があったから辞めなかったと言えるかもしれません。
水津(以下:水) 専業主婦を経験したことがないのでわからないけど、私は子育てが落ち着いて転職し、そこでゼロから人間関係を構築するのも煩わしいし、何より今の職場が働きやすいというのが大きいですね。職場にも家族にも助けられています。
Q:仕事と家庭、両立の苦労や喜びは?
百 仕事もある、子育てや家事もしなきゃ…と考えるので時間の使い方が上手くなったと思います。経済的にも2馬力は楽ですよね。私は仕事が好きなので働いている方が心に余裕もできるし、だから子ども達にも優しくなれる。逆に仕事で嫌なことがあっても、子ども達が癒してくれます(笑)。だから苦労を感じることはあまりないのですが、参観日だけは平日にあったりするので大変ですね。
吉 私も参観日は大変でした。スッと行ってスッと帰るみたいな。一度、祖母が代わりに行く事になったんですが「頭が真っ白だからイヤ」と子どもに言われてしまい…結局子どもが求めているのは母親なんですよね。それから子どもの行事で言うと文化祭の準備を徹夜で手伝ったこともありました。働いて家事をして、その上で子どもの事をってなると、時間が足りないから睡眠時間しか削るところがないんですよね。だから働くママって、やっぱりいつも疲れているんですよ。それでも、働くことで様々な世界を知り、それを見る感覚は養えたと思うし、仕事=社会貢献という充実感も大きかったと思います。
水 子どもという点では、私の場合は良い意味で子どもを忘れて仕事に集中できています。いつも通勤に1時間かかるんですが、その間に次第にオフからオンモードになっていけるのでメリハリのある切り替えができますね。家に帰ったら仕事の事は考えず、土日は家族とたっぷり過ごします。そうしてまた月曜から頑張ろう!という気持ちになるんです。吉中さんもおっしゃいましたが、仕事をしていると家族以外の人と話して多くのことが学べるので、それは働く事の喜びだと思いますね。
吉 土日に家族と過ごされるのは良いですね。うちは家族旅行にはたくさん連れて行ってもらいましたが、基本的には主人が「俺は家族のために働いている。だから土日は遊びに行く」という考えの人でしたから。まぁそれも私が病を患ったのを機にガラリと変わってくれたんですが(笑)。
百 他にも仕事を続けていて良かった点で言うと、私は仕事柄、学生の保護者と接する機会が多いんですが、そういう時には悪い話というのもしなければなりません。その際、子どもがいる身としては教育者としての意見だけでなく親の立場・気持ちをわかった上での意見も言うことができる。そこは仕事面で恩恵を受けている部分です。
吉 うちは、仕事を続けていたからこそ、子ども達をちゃんと学校に入れる事ができたし、続けていたからこそ「誰々の奥さん」ではなく、私自身を見てもらえ、自分というものを保ててきたと思います。今、仕事でマネジメント研修などの講師をする際にも、ここまで働いてきたからこそ、この若い子達に自分の持っているものを伝えたいと思うし、伝えることができると思っています。
水 結婚して出会えた人、子どもが生まれて出会えた人、仕事を通して出会えた人…仕事と家庭を両立していると、本当にいろんな人に出会え、世界が広がりますよね。
Q:両立を続けていける秘訣は?
水 頼れる部分は、とにかく頼る。買い物はネットスーパーを活用するし、家電も最近はどんどん便利になっていますから、そういう物を使って手を抜くところは抜いています。特に土日は家事をしない!と割り切っている部分もありますね。物だけじゃなく、主人や親など人に頼る部分もあります。もちろん申し訳ないという気持ちは伝え、それが当たり前だとは絶対に思わないようにしています。私の割合で言えば、仕事5:子育て4:家事1くらいでしょうか。子ども達と一緒にいてあげられる時間が少ない分、家事に関してはできるだけストレスフリーでいられるようにしています。
百 私も無理はしません。自分にも甘いし、周りに感謝することばかりです。私の場合は、子どもに寂しい思いをさせていると思ったので、最近ちゃんと話し合うようになりましたね。すると、子どもなりにちゃんと思いがあることがわかって良かったです。結果、周りに専業主婦の方があまりいないので、本人は特別寂しさも感じていなかったようですが。
吉 私の場合は、気の合う友人と家の絡みが一切ない話をしてストレス解消しています。これまでを振り返っても、友人に助けられてきたなぁと感じます。
百 共働きだから、夫婦間でケンカがあっても平等というのも良いですね。「俺が稼いでるんだ」って言えないですから。
水 お互い働いているんですから、同等ですよね。うちの主人は他の家に比べて家の事をよくやってるよってアピールしてくるほど。実際やってくれていると思うので、このまま続けていってもらえれば家庭も円満かな。
吉 うちも仕事を理由にケンカをしたことはないかな。「妻も働いている」ということを各家庭の旦那さんがわかってくれていれば、ケンカは起こらないはずですよ。あとはお互いに「ありがとう」と言う事。たまに男性側がご飯を作ってくれたりすると、みんな「ありがとう」って言うと思いますが、女性側が作っても「ありがとう」ってほとんどないですよね。そういうところは男女平等のように見えて、まだまだ男と女は違うって思いますね。
百 確かに、男性は「今日飲みだから」って突然言えるけど、女性がそれを言うとケンカになっちゃうかもしれませんね…。
(尽きない話は続く…)
【Q4】で「不安」と答えた方の理由(一例)
●子育てが加わることで、今までの関係性に変化が出るため、それに適応できるか不安。
●時間の使い方や金銭面で上手くできるか不安。
●仕事と家事の時間バランスが取れないかもしれないから。
●自分だけでなく、夫や子どもなどの都合で仕事に支障が出る可能性があるが、それをフォローしてくれる人がいないから。
良かった点(一例)
●正社員からバイトになる事で気持ちの面で楽に働けるようになった。
●転職するきっかけになり、他の職種を経験できた。
●家族との時間をたくさん持つことができるようになった。
悪かった点(一例)
●給料が下がった。
●やりたかった仕事が出来なくなった。
●一から覚えないといけない。
大変と思った理由(一例)
●子どもの急な風邪で早退したりと、他の人に凄く気を使ったので。
●主人も忙しいため、家事育児が1人で回らない。
●仕事から帰ってのご飯の支度、毎日外食にするわけにもいかず、大変。
●体調が悪い時にどちらかがおろそかになる。
かつては、結婚することが当然、結婚していないと一人前ではないと親からも社会からも圧力をかけられていましたので、日本人は結婚大好き民族として全員と言っていいほどの婚姻率でした。そうした時代から、個人の生き方に対して口を出すのはいかがなものかと口に出すのをはばかれるようになり、そして今結婚しない人生もありよね?と社会全体がさまざまな生き方に対して肯定的になっています。そんな中あえて、結婚した方がよいのか、結婚しない方がよいのか考えてみました。
働く女性のみなさん、何のために働いてますか?
マズローの5段階欲求説によると、①生理的欲求 ②安全の欲求 ③社会的欲求:どこかに所属したい、所属していることの安心感 ④承認欲求:社会的に認められたい ⑤自己実現欲求:能力発揮して自己実現したい そして、⑥自己超越欲求:社会のために尽くすことで人格を磨いていく …はマズローが晩年加えたものです。働く女性のみなさんは5段階目にあたりますので、ぜひ自己実現としての足跡を残すことをめざしてくださいね。
女性のみなさん、今が結婚するチャンスです
現在、国を挙げて“女性の活躍促進”を掲げ、女性に対する期待が高まっています。さらに、全ての人のためのワークライフバランスをめざした働き方改革が進められています。今こそ、結婚して仕事と家庭を手に入れるチャンスです。そして、仕事と家庭の両方を充実させることが、相乗作用でどちらも良い状況や成果を生み出し、両方を好循環させます。仕事があるから子育てを楽しむことができ、結果、“欲張り人生は何度もおいしい人生”になるのです。
いま人生100年時代に突入しています。そうすると、成人してから60歳までの40年と60歳から100歳までの40年、そう、同じ長さなんです。これまでは専業主婦かキャリアウーマンの二者択一でしたが、これからは両方手に入れることができます。もうひとつおまけをいうと、自分の年金があること、これもこれからの40年を考えるとき重要な要素となります。
もしかしてジェンダーバイアスはありませんか?
結婚をためらう理由として、家事・子育ては女性がやるべきことというジェンダーバイアス(無意識の偏見)はありませんか?これは、男女ともに根強く残っているものですが、男女ともに働いて家庭を持ち子育てを担うためには、男性の家事・子育てへの参画が不可欠です。この際、男女の価値観を変革し、ジェンダーバイアスを払拭する必要があります。
価値観を変えていくことは時間がかかりますが、なにより“女性が夢や希望をあきらめない”ことが大切です。
時代は支援型リーダーを求めてます
“働く”とは、“人を動かす”ことです。今注目のイクボスは、①チームで成果を出す ②部下の成長を喜び人生を応援する ことが肝ですので、かつてのような指示型リーダーではなく、支援型リーダーがイマドキのリーダーとして求められています。
女性の強みは、状況を把握し個別に対応できる力と、コミュニケーションを通じて生きた情報収集力です。これからのリーダー像は、一人ひとりの価値観や個性を把握し、それぞれが最もモチベーションが上がるよう、個別支援できることが肝となります。支援型リーダーって、とても女性向きだと思いませんか?
支援型リーダーはマネジメント力が決め手
そして支援型リーダーとしての資質である“マネジメント力”は、家庭運営、親戚付き合い、地域活動や子育てなど生活場面において培われます。女性は察する力に優れているため、すぐに気が付くことができる、有事の時には関連する情報を瞬時に引き出し活用する、いざという時のために一の手、二の手、三の手まで用意している、次の世代のためにより良い社会にしておきたいという思いが強い、平和を希求する気持ちが強い…こんな風にみてみるとマネジメント力って役割の多い人ほど培われると思いませんか?
人生100年を一緒に泣いたり笑ったりしよう!
おいしいねと言い合える相手がいること、喜びは何倍にもして、悲しみは半減させて、人生100年を一緒に泣いたり笑ったりできる相手がいると人生何倍も面白そう!!
働き方が多様化している現代社会。昔のように「結婚したら仕事を辞めて家庭に入るのが当たり前」という考え方が一般的ではなくなりました。アンケート結果からも「結婚後も仕事を続けたい」と願う女性はとても多いのです。そこで、気になるのが男性の意見。「働く女性は輝いている」「働く女性を応援したい」という男性の声も多く聞くけれど、実際自分の妻となると…果たしてどうなのか?男性の本音に迫ってみました!
結婚を理由に仕事を辞める必要があるとは思いませんが、私自身の母親がそうだったように、転勤による引っ越しや育児によって辞めざるをえない状況があるというのも現実です。もちろん私も働くことが楽しいですから、自分の妻にも「辞めたい」と思わない限り仕事を続けてほしいですね。
古い考えかもしれないけれど、やっぱり妻には家事や子育てに専念してもらいたい。家庭生活が充実してこそ、仕事でより良いパフォーマンスが発揮できると考えています。しかし現実は、家事育児をこなしつつ自分の仕事に誇りを持って働く妻をサポートする日々。
親が自営業をやっており母も働いていました。平日はもちろん休日も一日ゆっくり過ごした経験はあまりなく、今思い返すと、小さい頃は寂しい気持ちもあったと記憶しています。そんな経験から、特に子どもが小さい間は専業主婦でいて欲しいのが本音です。
自身が仕事を優先してきたこともありますが、働く気持ちがあるなら働いていいと思います。男女問わずやりたいことはやるべきだと思うし、仕事・家族・子育てに100%で取り組み、家庭もしっかり築いていければ最高ですね。とにかく2人の話し合いがなにより大切だと思います。
2人の子ども達を別々の保育園に預けて働く妻には、本当に頭が下がります。毎日一生懸命家事や育児をすることも大切だけど、周りの人の協力があれば、少しオシャレをして外の空気に触れることは凄く誇らしく、素敵だと思っています。頑張れ!働く妻!
私の妻は、子どもが小学校に入学して送迎などの手が離れた時から働いてくれています。彼女もキャリアを社会で生かすことができるし、仕事の経験で人間的にもさらに成長してくれると信じているので。仕事をしたいと願っている女性を家に閉じ込めていい理由はないと思いますね。
仕事と子育ての両立で大変なこともありますが、働くことは暮らしにメリハリを与えてくれるので基本的には、私は働くことに賛成しています。ただ、私たちの場合は、2人の子どもが小学校に入るまでは、子ども達が寂しい想いをしないように専業主婦がいいよね、という意見で一致しました。小学校と幼稚園では子どものタイムスケジュールも異なるので、2人とも小学校に上がったら妻も働きたいと言っています。
今回は、実際に結婚しても働いている「はたじょ」メンバーの考えや男性側の意見など、様々な声を集めてみました。女性のキャリアアップを応援してくれる時代背景もあり、結婚や出産を経ても女性が働くということに対しては、概ね賛同的な声が目立ちました。しかし、子どもとの時間や家事の時間、自分自身の時間など、結婚しても働くということは、やはり何かしらの時間を犠牲にするのも事実。そこには女性自身の工夫と、男性たちのフォローが不可欠なようです。