広島市現代美術館『いどばた鑑賞会』でアートを楽しむ【カフェ情報あり】

この記事は2024年1月10日に作成および更新したものです。
おでかけやご利用の際は公式サイト等で最新情報を確認してください。
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現代アートは難解で正直よく分からない…。
興味はあるけれど、敷居が高い…。

そんな方にこそおすすめしたいのが、
2023年3月にリニューアルオープンした広島市現代美術館で開催されている『いどばた鑑賞会』です!

こちらは、開催中のコレクション展に出品されているコレクションのうち2点をピックアップし、作品の印象や作品についての気づきを参加者同⼠で自由に話しながら、⼀緒に作品を鑑賞するイベントなんです♪

本記事では、筆者が実際に『いどばた鑑賞会』に参加した際の様子や感想などをお伝えします!

恥ずかしながら、アートの知識が浅い筆者。
そんな私が現代アートについて語るなんておこがましいのでは⁈と最初はとても緊張しながら参加したのですが、最終的には肩の力が抜け、これまで抱いていた現代美術に対する姿勢が変わるような、新鮮な体験をすることができました!

そのほか、リニューアルして新しく生まれ変わったカフェ「KAZE」ミュージアムショップ「339」などについても詳しくご案内していますので、ぜひ最後までご覧ください♪

▼この記事を読んで分かること
◎広島市現代美術館『いどばた鑑賞会』について
◎カフェ「KAZE」について
◎ミュージアムショップ「339」について

この記事を読めば、広島市現代美術館の『いどばた鑑賞会』、カフェ「KAZE」、ミュージアムショップ「339」などについて分かりますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.『いどばた鑑賞会』について

『いどばた鑑賞会』の概要

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広島市現代美術館外観
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受付の様子
『いどばた鑑賞会』毎月第一日曜日の11:00〜12:00、広島市現代美術館A展示室にて開催されています。
定員は先着6名程度です。
当日、1階受付にて参加したい旨を伝えると、胸に貼るタイプの参加証がもらえます。
『いどばた鑑賞会』自体の参加料は無料ですが、展覧会のチケットが必要です。

『いどばた鑑賞会』レポ

それでは早速『いどばた鑑賞会』当日の様子を、筆者の感想も交えつつレポートしていきましょう!

11時の開始時間に合わせ、参加者は
展示室入口に集合します。
集まったのは、家族連れから友人同士らしきグループ、お一人での参加など、性別も年齢も見事にバラバラなメンバー!
内心、いかにも美術に造詣の深そうな専門家然とした人ばかりだったらどうしようとドキドキしていたのですが、少なくとも私が参加した回は、みなさん良い意味で「普通っぽい」方々でホッとしました。

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アートナビゲーターによるガイダンス
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呼び名は見えるところに貼ります
初めに、展示室近くの多目的スペース「モカモカ」で、アートナビゲーターより『いどばた鑑賞会』の簡単な説明があります。
その際、参加中のそれぞれの呼び名を決めることに。
今回は「好きな果物の名前」というテーマだったので、ゆず、もも、マスカット…などなど、みなさん思い思いの名前を口にしていました。

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絵を前に自由におしゃべりする参加者達
ガイダンスが済むと、早速皆で展示室内へ。
一つ目の作品は風景画?です。
まずは遠くからしばらく眺め、次に近くから鑑賞します。
その後、
アートナビゲーターが司会進行役を務め、参加者によるおしゃべりスタートです。
「色彩のコントラストが印象的。」
「橋があったり木々が剪定されていたりするので、手入れされている人工的な公園を描いた作品ではないか?」
「歩きながら見ると、湖面が動いているようで面白い。」
「絵の上半分は春夏、下半分は秋冬の景色のようで、四季を感じる。」
など、さまざまな観点から活発に意見が飛び交います。
これが想像以上に面白い!
自分では考えもしなかったような意見がたくさん出てきます。
知らない人の前で意見を言うなんて恥ずかしい…と思うかもしれませんが、適宜、アートナビゲーターが「どこらへんからそう感じましたか?」「どうしてそう思いましたか?」などと話を引き出し、うまく要約してくれるので、素朴な感想も口にしやすいです。

30分程度話し合い、二作品目の絵の前に移動。

同様に各々で鑑賞した後、再びおしゃべりが始まります。
こちらもさまざまな意見が出てきました。
「正直この絵をどう受け取って良いか全然分からない。」
という素直な感想もありましたよ。

最後に、参加者全員が二つの作品や会全体の感想を言い合い、お互いの意見を尊重するあたたかいムードが漂うなか、『いどばた鑑賞会』終了となりました。

2.カフェ「KAZE」

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カフェ「KAZE」内の様子
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美味しそうなお料理の数々
©Takeshi Yanagiya
じっくりアート作品を堪能したあとは、美術館内のカフェ「KAZE」でランチはいかがでしょうか?
店内は
白を基調としたスタイリッシュな空間で、大きなガラス張りの窓からはやわらかな光が差し込みます。
晴れた日はテラス席を利用しても気持ち良さそうです。
お店のイチオシ『広島県三原「梶谷農園」のハーブと山口県産鶏のグリルのサラダ』や、『バケットまるごと!島根県石見ポークと「梶谷農園」ハーブのサンドイッチ』はボリュームがあるので、2〜3人でシェアして味わうのがおすすめです♪(お一人さま用サイズもあります
ドリンクは話題の人気コーヒーロースターのコーヒー、ナチュラルワイン、スパークリングワインなどが楽しめます。
テイクアウトも可能なので、コーヒー片手に比治山公園を散策するのも楽しいかもしれませんね♪

3.ミュージアムショップ「339」

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ミュージアムショップ「339」内の様子
帰る前にぜひ立ち寄っていただきたいのが、ミュージアムショップ「339」です!
細長い店内には、
開催中の展覧会に合わせた商品や、現代アート関連書籍や所蔵作家にちなんだ商品などが販売されています。
広島で活動するデザイナーや工芸作家のプロダクトを多く取り扱っているのが特徴です。
美術鑑賞の記念に、ぜひお気に入りの作品を探してみてください♪

4.まとめ

本記事では、広島市現代美術館で開催中の『いどばた鑑賞会』、カフェ「KAZE」、ミュージアムショップ「339」などについてご紹介しました。

『いどばた鑑賞会』に参加して特に印象的だったのは、
最後までアートナビゲーターからの作品解説がなかったことです。
筆者などはつい、作品の背景を知り「正しい」解釈をして作者の想いを理解せねば!と思いがちなのですが、『いどばた鑑賞会』ではあくまで「自分自身が作品をどう捉えたか」に重点が置かれています。
今回参加し、みなさんが柔軟で多様な見方をされているのを聞いているうちに「現代美術って、もっと自由に、自分が感じたまま作品を楽しんでいいんだ!」と素直に思えたのは、非常に有意義な経験でした。

また、普段の生活では決して関わることがないであろう方々と、アート鑑賞を通して話す機会が持てたのも、良い刺激となりました。

リニューアル後の広島市現代美術館は、ご紹介したカフェやミュージアムショップをはじめ、ますます日常の喧騒から離れてゆったり過ごせる空間となっています!

『いどばた鑑賞会』をきっかけに広島市現代美術館に足を運んだら、きっと心も身体もリフレッシュできる時間がみなさんを待っているはずです♪

名称
広島市現代美術館
住所
広島県広島市南区比治山公園1-1
開館時間
10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日、年末年始
※ただし月曜日が祝休日、8月6日にあたる場合は開館し、その翌平日休館
観覧料
【コレクション展】一般350(250)円、大学生250(150)円、高校生・65歳以上150(100)円
※( )内は30名以上の団体料金
【特別展】展覧会により異なります
次の項目にあてはまる場合は、展覧会(特別展およびコレクション展)の観覧料が無料となります。
・中学生以下
・留学生 ※学生証または広島県内施設優待カードを受付でご提示ください
・家族滞在の在留資格をもって在留する者 ※身分証を受付でご提示ください
・原爆障害者章、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、戦傷病者手帳、特定医療費(指定難病)受給者証、特定疾患医療受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の交付を受けている方と、その介添者が観覧する場合※手帳等を受付でご提示ください
広島市現代美術館公式サイト
こちら
(担当ライター:たかはしみか