「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」ひろしま美術館にて開催!

この記事は2023年10月9日に作成および更新したものです。
おでかけやご利用の際は公式サイト等で最新情報を確認してください。
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1860年にチェコに生まれ、19世紀後半~20世紀初頭に活躍したアール・ヌーヴォーの代表的な画家、アルフォンス・ミュシャの展示がひろしま美術館で開催されています。

▼この記事を読んで分かること
◎ミュシャとはこんな人。
◎ひろしま美術館で見られる作品。
◎カフェでミュシャの世界を楽しむ。
◎チェコで出逢えるミュシャの絵。

この記事を読めば、ミュシャ展に行きたくなるので、ぜひ参考にしてみてください。

1.アルフォンス・ミュシャってどんな人?

初期の作品

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アルフォンス・ミュシャはパリの女優サラ・ベルナールの演劇ポスターを描き、一躍有名になりました。

その他、お菓子 のパッケージや宝飾品といった商品のデザインや、チェコの紙幣のデザインまでも手がけており、マルチな才能を持つ画家です。

草花や文字、幾何学的な装飾をレイアウトした美しく細やかな絵は、東洋と西洋が混じり合ったような独特のタッチが魅力。どこか日本のアニメーションを思わせる、彼の絵は日本でもとても人気があり、雑貨や文具、衣類などグッズのデザインとして使用されています。


後期の作品

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チェコ プラハにあるミュシャミュージアムより

晩年の1910年から1928年にかけて手掛けた壁画サイズの油彩画《スラヴ叙事詩》の連作は、チェコおよびスラヴ民族の伝承やスラヴ神話の歴史を描いた全20作品でできています。

今までの商業的な作画とは違い、4〜5メートルもの巨大な作品は、描かれている人物の表情や、少し不思議に思える構図が一見不気味に感じるものの、絵から訴えてくる力に圧倒されます。


2.ひろしま美術館の展示は写真が撮れる!!

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(写真:ひろしま美術館内)

本展では、世紀末の転換期にデザイナー兼画家として活動した先駆的な存在といえるミュシャの仕事に焦点を あて、チェコ在住の個人コレクターであるチマル博士のコレクションから選りすぐりの作品の数々を紹介しています。
(説明文:ひろしま美術館資料より一部引用)


館内は絵の品質を保つ為に少し暗くしてありますが、全ての作品の写真が撮れるとは驚きです。
日本の美術館は殆ど写真が撮れないですからね。
海外ではフラッシュを焚かなければOKな場所が殆どです。


3.ミュシャの美しい絵画コレクション

連作装飾パネル「四季:春、夏、秋、冬」

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1896年:リトグラフ/紙 チマル・コレクション
(画像提供:ひろしま美術館)

ミュシャの装飾パネルの第1作。
この四季のシリーズが大ヒットしたので、版元のシャンプノワから同じ四季シリーズの異なる図案を何度も要請されたそうです。


書籍『装飾アルバム』より「花言葉」(pl.35)

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1900年:リトグラフ/紙 チマル・コレクション
(画像提供:ひろしま美術館)


ルフェーヴル=ウティール社ビスケット(ブドワール)缶のパッケージ

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1900年 リトグラフ/金属、紙 チマル・コレクション

(画像提供:ひろしま美術館)


スプレー式香水のラベル 「ロド(ナデシコの香り、ポーデスパーニュの香り)」

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絵だけでなく、ボトルの形も可愛いです


チェコ紙幣

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10コロナ紙幣のデザインは(写真左上)ミュシャの愛娘ヤロスラヴァをモデルとして描かれています。
こんな可愛いお金を手にしたら、使わず額縁に飾りたくなりますね。


4.ミュシャの絵を堪能した後は特別展限定ケーキを召し上がれ

ひろしま美術館内にあるカフェ・ジャルダンでは、期間中展覧会限定のケーキが食べられます。

「ビザンティン風の頭部」の絵皿をイメージして作られた繊細で美しいケーキは2種類。
どちらも食べてしまいたくなる、SNS映えするケーキもこの展覧会の楽しみの一つです。

※会期中(2023年9月2日~10月29日)は、カフェ・ジャルダンのみのご利用はできませんので、予めご了承ください。


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マロン・カシス
~ブルネットの宝石箱~

単品:770円(税込)


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ショコラ・オランジュ
~ブロンドの宝石箱~

単品:770円(税込)


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ケーキも食べやすいサイズでとても美味しい


名称
カフェ・ジャルダン
(【旧店名】ひろしま美術館ティールーム)
営業時間
9:00~17:00
(ラストオーダーは16:30まで)
休店日 
美術館の休館日に準じる
ホームページ
カフェ・ジャルダン


5.プラハの街で見るミュシャの絵

ミュシャが生まれたチェコではプラハの街の中に多くのミュシャの絵に出逢うことができます。
ミュシャの美術館には100点もの作品が展示され、ミュシャが手掛けた絵の変化を楽しむことができます。
特にプラハ城の中にある聖ヴィート大聖堂では、大きく色鮮やかなステンドグラスが飾られており、見るものを魅了します。

スーベニアショップでもミュシャのティーカップなど、リーズナブルに手に入れることもでき、日本ではなかなか出逢えないものあるので、ミュシャファンには是非プラハに行くことをオススメします!


ミュシャ-ミュージアム
ミュシャ ミュージアム


ミュシャ-ミュージアム内
ミュシャ ミュージアム内


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街のスーベニアショップ


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プラハ 聖ヴィート大聖堂


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聖ヴィート大聖堂内の
ステンドグラス


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プラハ城


まとめ

今回のひろしま美術館の展示では、ミュシャの美しい絵の世界観に触れられるのはもちろん。
カフェでもミュシャの世界を味覚・視覚で感じられる楽しさを体験できます。
是非ご覧になってください。


展覧会名称
ミュシャ展
マルチ・アーティストの先駆者
会 期
2023年9月2日(土)〜10月29日(日)
会期中無休
開館時間
9:00〜17:00
(入館は 16:30 まで)
会 場
ひろしま美術館
入 館 料
一般1,500(1,300)円、
高大生1,000(800)円、
小中生500(300)円
※( )内は、前売り
 または20名以上の団体料金。
お問い合わせ
公益財団法人ひろしま美術館
住所
〒730-0011
広島市中区基町3-2
TEL
(082)223‐2530
ホームページ
ひろしま美術館
(担当ライター:よよこ)