梶梅さんは東広島市黒瀬町出身。
小学生の頃から漫画家を目指しデッサンをしたり、中学生になると同人誌にイラストを描いたりしていたそう。
進路を考えていた高校生時代、神戸のおばさん宅で何の気なしに開いた雑誌「Olive」が大きな転機に。
「こんなおしゃれな世界があるんだ」と衝撃を受けた梶梅さんは、迷わず大阪デザイナー専門学校へ進学。
卒業後は、大阪のオフィスでイラストレーターとして7年間勤めたのち、フリーランスのイラストレーターとして活動を始めました。
その頃、梶梅さんに大きな影響を与えたのが、女性たちにスポットを当てたファッションデザイナー、故・中原淳一氏。また、ファッションイラストで活躍した、故・長沢節氏。
「ただのイラストではなく、ファッションイラストレーターを目指したい」
そう思った梶梅さんは、アルバイトをしながらファッションイラストレーターの学校へ通い、人物デッサンに明け暮れました。
中原淳一氏や長沢節氏の作品を見ると、梶梅さんの作品に彼らのエッセンスが息づいているような気がします。
その頃「フランス映画」をよく観るようになった梶梅さん。
いつしか「フランスに行ってみたい」「パリに行くんだ」と思うように。
どんなときも夢をあきらめない梶梅さんは、パリに行きたい一心でお金を貯めます。
夢がかなったのは1999年。
一年間、パリにアパートを借り、創作活動の毎日。
かわいいパリジェンヌや当時住んでいた周辺のデッサンなど、たくさんの作品を生み出しました。