働く女性の本音_vol.45_西村祐紀さん
西村 祐紀さん
ママ楽サポート 代表
■プロフィール/三重県出身。短大卒業後、一般企業に就職。23歳で結婚し、24歳で出産、退職。専業主婦として家事・育児に専念する日々を過ごす。10年前に広島に引っ越し、家事代行・ベビーシッター等の現場で働きながら独学で保育士の資格を取得する。2016年、ママ楽サポートを起業。一方、仕事同様家庭でも食による健康面にはこだわり、旬の野菜をしっかり摂り健腸を心がける毎日。現在、高1、中2の2児のママ。
たとえつまずいても、次に踏み出すなら
それは失敗ではなく、経験。
家事代行サービスの代表として多忙な日々を送る西村祐紀さん。長く専業主婦を経験し、これから自分がどのように生きたいかを考えた時に起業に思い至り、働きながら独学で保育士の資格を取得した努力家です。とはいえ起業にあたっては二の足を踏む状況が続きました。どんな本にもネットにも、結局は成功を確約するノウハウなどはなく、「失敗したらどうしよう」という不安がつきまとって眠れない日々…。ところがある時、「起業して失敗しても、失うものは多少のお金と時間だけか」と達観、ついに前に進むことができたそう。「主人には『やらんと死ぬに死なれん』と話し、どうしてもビジネスとして形にならなかったらきっぱりと止めるから、自由にやらせてくれないかと伝えたんです」と西村さん。起業して2年、現在は家事代行業も軌道に乗り、「家の雰囲気や家族の仲が良くなった」と、物理的にキレイになった以上の喜びの声をもらえることもしばしば。また、その経験から起業についての意見を求められることもあるそう。「誰しもつまずきたくないから躊躇するけど、やってみてうまくいかなくても、それでやめたら失敗、それに気づいて次に踏み出すなら経験です。若い子達には『失敗しても死なんでしょ?』と言ってあげるんです」。
そんな彼女が家事代行業と同じく力を注ぐのが〝家事塾〟です。これは、数多くの現場を見てきた中で、家事のコツをもっと多くの人に知ってもらい、働く女性の仕事と家事との両立を助けたい!という熱い思いがこもったもの。本当はもっと簡単に家事ができるのに、〝やりにくさ〟を感じさせる時代の雰囲気がナンセンスだと西村さんは言い切ります。実際に働くママである彼女自身も、常備菜を作るなど家族に家事負担を強いることなく仕事と家庭を両立していますが、もちろん根底にあるのは家族への愛情。母親がどのような心構えで暮らすかが家族全体に影響を与えることを知っているからこそ、快適な両立生活を自らが実践しているのです。「家事負担が軽減されたら、自由時間・自分時間が増え、これまであきらめていたことができるようになります。家事代行の現場での知恵をぎっしり詰め込んだこの『家事塾』を全ての女性に届け、明るい未来につなげていってもらいたいんです」。目標は全国展開。彼女の挑戦は続きます。
■ 働き女子のカバンと中身
バッグ(LAZY SUSAN)
入れ忘れを防ぎ、どんな時でも必要なものを取り出せる点から、秋冬は黒、春夏はベージュと、同タイプだけを愛用。オン・オフも変わらない西村さんのこだわり。
メディカルアロマ(ヤング・リヴィング・ジャパン)
ペパーミントのエッセンシャルオイルは直接肩や頭部などリフレッシュしたい箇所につける他、純度が高いため水に1滴垂らしての飲用も可能。西村さんはこの水を夏場は日に2ℓ、冬場でも1ℓは愛飲するそうで、以来病院にかからなくなったのだとか。
一筆箋(学研ステイフル)
ちょっとした気持ちを添えるビジネスウーマンのたしなみ。西村さんは、日本書蒼院副理事長・岡田崇花監修の「大人の美文字 一筆箋」を愛用。
蒸し生姜粉末(イトク食品)
冷えは女性の大敵。代謝を上げたい時に味噌汁や紅茶に入れる他、外食時でも気軽に使えるのがポイント。高知県産とさいち大生姜を使用した尾道・イトク食品の自信作。
切手シート(日本郵便)
シールタイプで使いやすい切手シート。同じ手紙でも、もらった時にちょっと可愛い方が嬉しいはず!という女性ならではの細やかさが光るアイテム。