「顔出しNG」だから溢れる本音!働く女性の覆面THE談会

2023_11-覆面THE談会

12月22日は「働く女性の日」。
これは、一年で最も夜が長い「冬至の日」に、
働く大人の女性が集まって井戸端会議をし、
元気になって帰る日であってほしいとの思いを込め、
革バッグ・革小物の企画販売会社
「manri(マンリ)」によって制定されました。

そこで、働く女性を応援する「tomato」でも、
働く女性たちによる井戸端会議ならぬ
覆面座談会を開催。
仕事に対するリアルな考えや仕事観などについて、
本音をぶつけ合ってもらいました。
はたじょメンバーによるアンケートと合わせて、
ぜひご一読ください。


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満足?不満?今の仕事のリアル

C子:給与も安定し、福利厚生もしっかりしているのでそこは満足。でも、入社14年ほどになるけど、部署が5回くらい変わって、そのどれもが転職レベルで仕事内容が変わっていて…。本当は外に出て人と関わる仕事がしたいけど、今はほぼデスクワークだから自分を活かせてないかなとは思う。まぁ安定してるから、辞めるほどの理由ではないけど。
B子:私も福利厚生面は満足してるけど、子どもが生まれてライフステージが変わり、働きづらさは感じてる。公務員なので不祥事を起こさない限り働き続けることはできるけど、時代が変わっても変化を嫌う風土があったり、きっと民間企業だと疑問に感じることがスルーされたり…そこに違和感はあるかな。
A子:私は入社20年以上になるけど、C子さんと違って比較的希望した内容の仕事をさせてもらっているかな。でも、総合職として入ったけど、人事改正の度に全国総合職かエリア総合職かの選択を迫られて。全国を選ぶと驚くような僻地に転勤することも多いから、女性はみんな怖くなっちゃって。そうしたら一般職へ変わるよう促されたりするわけ。ほとんど同じ仕事をしてるのに給料だけがガクッと下がるってすごく不満。地元にいても男性社員はエリア総合職にしろなんて言われないのに。まぁ私も金融機関に勤めている安心感だけはあるけど。
B子:3人とも異動や転勤がつきものの職場みたいだけど、それによるメリットやデメリットは感じるの?私は人が入れ替わることによって、管理職がどんなに嫌な人でも、2〜3年我慢すれば変わってくれるのはありがたい。
C子:それまでと全く違う業務をするようになっても、20代は「私何も知りません」で通せたけど、30を超えると「こんなことも知らないの?」と思われることも後輩に聞かないといけないから、へりくだって聞くようになったかな。それと、例えば前任者がずっと同じ業務をやっていて、その人のやり方が出来上がっていても、それが効率的じゃなかったり時代に沿ってなかったりするじゃない?人の新陳代謝によってこれが改善されるのは良いことだと思う。
B子:うちは代謝を良くしようとしても現場は混乱するし、変化を嫌うから、変化すると順応できないかも。刺激にはなると思うけど。
A子:うちは金融機関だから、癒着防止のために定期的に転勤がある決まりなの。でも、大きな額のお金の話って顧客との人間関係があってこそなのに、例えば3年で顧客と築けるリレーションって本当にちょっとだと思う。だから転勤した後も顧客のことが気になったりしてるよ。


働く女性の人間関係

A子:イクメンや女性の活躍推進は企業としてのイメージも良いから、そうした制度は実際充実してる。でも、休んだ人の仕事は誰かがカバーしないといけなくて、カバーする側には何の恩恵もないのが現状よね。企業イメージのために苦労するのは大体女性だし、カバーしてる側にメリットがないのは、休んでる人にも気を遣わせていると思う。
C子:すごくわかる。私も「独身でしょ?大丈夫でしょ?」って感じで、子育て中の同僚の代わりで連休が飛んだことがある…。
B子:…私は都合6年ほど育休を取っている側だからな…。私の場合、結構な覚悟を持って育児の時短勤務で復帰したけど、時短勤務の制度が周りに認知されてなくて、とても肩身の狭い思いをしたな。女性の多い、しかもお局様がいるような職場で、「そのための制度よ」と言ってくれる同僚もいれば、「私たちの頃にはなかったのに」と言ってくる先輩もいて、時短で帰るのが苦しかったな。申し訳ない気持ちはあるけど、申し訳ないとならないような制度があれば良いなと思うよ。
C子:女性はねぇ、一度仲良くなると部署の垣根を越えて助けてくれたり、結託した時のチームワークはすごかったりするけど、変に社内で目立ったりすると妬まれたりするからね。
B子:ホント、女性は味方だと頼もしいけど、敵に回すと厳しいよね。
A子:若い子に対してはどう?昔は終身雇用が当たり前だったけど、今の若い子は自分自身でキャリアを模索する力があるから「転職全然アリ」みたいに、仕事に対する考え方も私たちの世代と違うのかなと感じてる。あくまで仕事は仕事、自分の人生とは別、みたいに。横のつながりも薄いみたい。私たちの頃はスパルタ教育が当たり前で、そんな時代を共にしたからこそ、今でも何か困ったことがあったら同期に相談したりするんだけど。
B子:難しいよね。私は「Z世代 指導の仕方」ってググったりする(笑)。
A子:あるある(笑)。私も怒る練習をしたりする。
C子上司の中には、パワハラを恐れてあえて注意しない人もいたよ。すると注意されないのをいいことに、一線を越えちゃったりするんだよね。私はできるだけ周りに人がいないタイミングで注意したりするかな。


貯金は?投資は? 働く女性のマネー事情

A子:私の場合、まさにそれが仕事なので、「つみたてNISA」「確定拠出年金」「外貨建て保険」をやってるよ。仕事上、「FX」や「金融先物取引」など、絶対にやっちゃいけないものもあるの。そして、独立系FPに相談してる。自分の得意・不得意な商品ってあるから、そこをFPに教えてもらえるのは大きなメリットかな。あと、貯金は絶対必要。人生に何かあっても、1年間は食べていける生活費、これを現金ですぐに出せる貯金は必ず持っているべきだよ。
C子:私はちょうどFPを勉強中。A子さんのようにプロに相談もするし、貯金もしてるよ。これから「個人年金保険」などの追加も検討中。仕事で必須なわけじゃないけど、今の部署になった時に勉強しよう!と始めたの。そのおかげで、今はそうした言葉の数々に触れても意味や仕組みがわかるようになったのは大きいな。
B子:うちも漠然と貯金はしてるけど、子どもたちの貯金を運用に回すべきかどうか考えてた。「投資信託」と「株式投資」もやってるよ。人生何があるかわからないから、これから「不動産投資」も勉強していきたい。


コロナ禍で仕事観・人生観は変わった?

B子:業務自体がすごく制限されて、そうした中でIoT化が進み、仕事のやり方というのはすごく変わったな。仕事が好きなこと、職場の居心地など、良いことも悪いことも、これまで気づかなかったことを再認識できたコロナ禍ではあったよ。これまではずっとこの仕事を続けていくものだと思っていたけど、そこも今は揺らいでる。“複職”によって、いろんな収入経路を持っていた方が良いんじゃないかって。体調のこともあるかもしれないし、これが40歳の壁なのかもしれないけど、人生観も変わってきた。
C子:そっか。私はリモートでできることが増えたのが一番大きい。「これってズームでできるじゃん」って出張がパタっとなくなって。これまで始発で行って終電で帰るような出張もあったけど、時間もお金も節約になるよね。おかげで、じかにコミュニケーションの取れる対面の良さも分かったし。あと、これまでは生理の日も無理してたけど、在宅に切り替えて会議に出席できるようになったのはすごく助かってる。
A子:私も出張が減って楽になったな。人数を減らしていた分のストレスはあったけど。うちは電子化が進み、段取り良く仕事ができるようになったんだけど、それに加えて当時は「誰かが陽性で、他のみんなに迷惑をかけるといけないから定時で帰ろう」となって、やらなくていい作業を書き出したの。すると、結構無駄な作業や被っている作業が出てきて。この作業のおかげでコロナ前は早出してたのに、早く行く必要がなくなったのは良い点だよ。ただ、効率的にできることが分かったから、「アフターコロナで人が要らなくなるんじゃない?」という雰囲気は漂ってたけど。コロナ禍を経て副業も解禁され、今はプライベートの方が優先順位が高くなったのが、仕事観・人生観の変化かな。


どうする?5年後10年後

C子:正直明確なビジョンはないかなぁ。すぐに素敵な出会いがあって結婚するかもしれないし(笑)、大きな病気をするかもしれないし。役職的な希望もないな。でも、今の会社で色々やってきたことは武器だし、部署が変わる度に資格もあれこれ取ってきた。これからも学び続けて、楽しさは別としても「あなたがいたから」と言われるような仕事のできる人間ではありたいと思う。
B子:私はこれまで用意周到に未来を考えていたけど、大切な何かが犠牲になるなら働き方を変えないといけないと考えてる。でも、私も学び続けていきたい。自分自身は変化していきたい。そうして足元は固めながら、いろんなことに手を出していきたいな。
A子:私は10年後となると、定年を迎える時期。再雇用か関連会社か全く新しいことかの選択を、逆算するとそろそろ考えておかないといけない。キャリアコンサルタントの資格を取って、お金とキャリアに精通していることを武器に、スポーツ選手のキャリアコンサルをしていきたいという目標はあるよ。でも5年後は、管理職というのも考えてる。「ひとつ上がれば見える景色も変わるから」と上司から言ってもらえて。そんな風に評価してもらっているんなら、評価してもらっている間に乗っからせてもらおうかなと思ってるよ。


編集部より

出てきました。覆面座談会ならではの仕事に対するホンネの数々。やりがいと給与のバランスや、女性ならではの人間関係、将来に向けての資産形成など、三者三様に共通する部分や異なる部分がありましたが、みなさん現在の自分を冷静に俯瞰して見れているのが印象的でした。大盛り上がりだった覆面座談会、第2弾も乞うご期待です。




はたじょメンバー※に聞きました!

Q1:今の仕事に満足していますか?

Q110


Q2:Q1の理由を教えてください。

仕事の内容は楽しいし、やりたいことができている。ただ、サービス残業の横行や、給与面では不満がある。(さんび)

休みをとりにくいのでやや不満。(あさ)

人に喜ばれる好きな仕事をしているからまぁ満足。(さとみん)

人がいい。仕事はしんどいけど人がいい。(チエ)

学びたく転職したが、指導体制は整っておらず業務をこなす為の一員として質よりスピードを求められて慌ただしい。面接する人と現場の方針が違う。(はななん)

残業がほとんどなく休暇も取りやすいため満足。また、上司が仕事やプライベート、人間関係や体調面において、何か困ったことや悩みがないか常に気にしてくれてる。(みさき)

上司の好き嫌いで判断している所が不満。(めねぎ)

簡単すぎてやり甲斐がない。暇な時間も多いので倍働いて給与面も満足いく仕事に就きたい。(ハッピースラィリー)

子育てしやすいように配慮してもらっているのと、色んな仕事を任されて大変だがやりがいがある。看護師時代より良いお給料を貰えているのでとても満足。(りてりって)

仕事自体はとても楽しくやりがいがあるが、自営業なので仕事を自分で取らないといけないプレッシャーがある。(のっぴ)

完全年功序列型で一度主任になれば定年を迎えるまでずっと主任。主任歴20年もザラ。そんな状態で向上心を持つことは難しいし、次世代が全く育たない。(ぽこちゃん)


Q3:転職を考えたことがある?

Q39


Q4:実際に転職をしたことがある?

Q46


Q5:仕事をする上で男女差を感じることがある?

Q53


Q6:Q5の理由を教えてください。

ある。事務職は女性だけで構成されているから。(ゾゾ)

昭和人間がいるので男尊女卑です。(おかんのマロン)

管理者には男女いますし、お茶出しやコピー等も各自が担当している。(HTM)

メカニックな専門知識を問われる接客業では、男性スタッフの方が対応上有利だった。特にご年配のお客様相手だと、女には分からないと思われがち。(ちょこにゃん)

女性の管理職が多く、仕事の内容的に差がない。(らし子)

男性の方が管理職採用されやすい。(まき)

以前いた会社は男尊女卑が甚だしく、電話を取るのを女性にさせていた。(かずほ)

男性が育休を取ろうとすると職場から文句が出る、取るなら転勤しろと言われる。女性が育休をとるのが当たり前という考えが根強い。(かな)

女性だから管理職でないと思われるのか、上を出せと言われるが私なんですけど…。(ふじこ)

男性は出張に行っても嫌味を言われない。女性が出張に行くと皮肉を言われる。結局のところ、男性社会なので、すべて男性目線で物事が決まっていくように感じる。(なおみ)






※はたじょとは、働く女性ならではのリアルで感度の高い声を活かして、アンケートや体験レポート、モニタリングなどに積極的に参加してくれる女性が集うトマトコーポレーション読者限定のメンバー組織です。
※「はたじょ」調べ
●調査期間/2023年11月8日〜13日 ●年齢/20〜29歳 8.6%、30〜39歳 31.4%、40〜49歳 32.5%、50歳以上 27.5%