【Femtech Japan/Femcare Japan in HIROSHIMA 2023】開催レポート

2023年3月4日（土）、5日（日）、ゆめタウン廿日市で【Femtech Japan/Femcare Japan in HIROSHIMA 2023】（フェムテックジャパン/フェムケアジャパンin広島2023）が開催されました。

広島初、中国地方初の大規模フェムテック・フェムケアイベントである本イベントには、女性の健康課題解決を応援する多くの企業が集まり、また各種セミナープログラムも実施されました。

今回はそんな【フェムテックジャパンin広島】の様子をレポートします。

「Femtech（フェムテック）」とは、Female（女性）とTechnology（テクノロジー）をかけあわせた造語。

「女性特有の健康課題をテクノロジーで解決する」という意味を持ちます。

生理痛の改善や更年期ケア、妊娠期ケアに妊活サポートなど、「Femtech（フェムテック）」に関連する製品・サービス・取り組みは多岐にわたり、その市場規模は2025年には5兆円に達すると見込まれています。

また、デジタルテクノロジーを有さない製品やサービスについては「Femcare（フェムケア）」と呼ばれています。

こちらもFemale（女性）とCare（ケア）をかけあわせた造語です。

広島初、中国地方初の大規模フェムテック・フェムケアイベントである【Femtech Japan/Femcare Japan in HIROSHIMA 2023】は、ゆめタウン廿日市の2階「ユニクロ前広場」と、同じく2階「市⺠ホール」を会場に開催されました。

3月4日（土）はまず、宮口はるこ参議院議員による祝辞からスタート。

自身の選挙活動中に生理による体調不良から病院に運ばれた経験や、政治の世界でのジェンダーギャップについてお話しされ、女性の健康課題についてもっと当たり前に会話できる世の中、ジェンダーギャップのない政治の世界の実現について訴えました。

また、今回会場となった株式会社イズミの広報課長・飛子晴美さんは、イズミで取り組む「ゆめCanプロジェクト」を例に、女性があらゆる意思決定の場に自然にいる状態、ジェンダーギャップの解消についてお話しされ、こうしたイベントを機に、女性も男性も一緒に理解を深めていくことが大事であると挨拶されました。

その他、3月4日（土）には「男性にも知ってほしい！PMS・月経のこと」「腸活ナースが伝える！腸と子宮の関係」、3月5日（日）には「女性に優しい『痛くない乳がん検診』」など、各専門家によるセミナーが実施されました。

また、5日（日）はサンフレッチェ広島の森崎浩司アンバサダーやサンフレッチェ広島レジーナの選手をゲストに迎えた「アスリート目線で考える女性特有の健康課題解決と女性活躍促進」、はつかいちサンブレイズの選手をゲストに「ストラックアウト王決定戦」も開催され、女性の健康課題を多角的に考えることのできる場となりました。

ブーススペースには、広島県内外から女性の健康課題解決を応援する企業・団体が集結。

揺らぎがちな女性の肌を整え守ってくれる着用する化粧品「Raffinan」（帝人フロンティア株式会社）や横モレ防止機能が付いた羽までコットン100％の世界初の自然派ナプキン「CHÉRICOT」（シェリコット）、デリケートゾーン専門サロンから生まれたオーガニックスキンケアブランド「Pubicare organic」など、気になる商品が数多く展示され、熱心に商品の説明に耳を傾ける来場者も。

また、地元広島からも「フジスコ株式会社・WOMEN's」「and Best Condition Days」「進徳女子高等学校」が参加し、広島の女性の健康を応援しました。

今回、3月8日の国際女性デー直前に行われた【Femtech Japan/Femcare Japan in HIROSHIMA 2023】（フェムテックジャパン/フェムケアジャパンin広島2023）。

イタリアではこの日に、女性に感謝を込めて母、妻、友人、同僚に愛や幸福の象徴であるミモザが贈られることにならい、ゆめタウン廿日市の店内には各所に黄色いミモザの花も飾られました。

この国際女性デーが、もっと誰もが知る日になるように。

女性の健康課題がタブーなものからオープンなものになるように。

そして女性活躍が特別なことではなくごく自然なことになるように。

そんな思いが詰まったイベントでした。