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多汗症とは?手のひらや脇に大量の汗。原因・予防法・チェック・治療方法をプロに聞く
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気づいたら脇に汗ジミが・・・。
そんな経験ありませんか?
脇や手のひらに大量の汗をかいてしまう『多汗症』。
シミやニオイが気になってしまうこの多汗症について
原因・予防法・チェックの方法・治療方法を
温活堂のオーナー薬剤師 平岡 采里子院長に聞きました。
▼この記事を読んで分かること
◎多汗症について
◎多汗症の原因や予防法、治療法
◎多汗症になってしまったときの一時的な対処法
この記事を読めば、多汗症についてのお悩みを解決できるので、ぜひ参考にしてみてください。
1.多汗症とは?
本来、私たちの身体は運動したとき・辛いものを食べたとき・緊張したときなど生理現象で汗をかきます。
でも、原因は様々ですがなんらかの原因によって必要以上に汗をかいてしまう病気のことを【多汗症】といいます。
実はこの多汗症について悩んでいる方は意外と多く病的なものなのか、そうではないのか・・・。
判断がとても難しい病気でもあります。
多汗症の種類
学業や日々の生活にまで影響をきたしてしまう多汗症。
大きく分けて2つの種類にわけられます。
まずは、原因となる病気があり発症する「続発性多汗症」。
そして、原因がはっきりしない「原発性多汗症」。
どちらにも、全身から発汗してしまう「全身性」と
部分的に発汗する「局所性」があり
特に症状がよくみられるのは、手のひら・足の裏・額・わきの下です。
ただ、このような部位の発汗は
不安・興奮・怒り・恐怖によって生じる発汗で、正常な反応なのです。
ポイントは、大量に汗をかいてしまうこと
あるいは、ほとんどの人が汗をかかない状況なのに大量の汗をかいてしまうことです。
多汗症の原因
そもそも人が汗をかくときって、どんなときかご存知ですか?
汗をかく理由やタイミングには様々あります。
〇温熱性の発汗・・・運動、高温環境
〇神経障害・・・パーキンソン病など
〇内分泌、代謝性の発汗・・・更年期障害、甲状腺機能亢進症、糖尿病、肥満症など
〇薬剤副作用・・・向精神薬、睡眠導入剤、ステロイド薬など
〇感染症・・・結核など
〇精神性の発汗・・・不安、興奮、怒り、恐怖などのストレスを感じることでの交感神経活動
〇味覚性の発汗・・・食べた物の刺激
通常、人はこのようなときに汗をかきます。
なんとなくイメージができるのではないでしょうか。
しかし、他の病気を原因とした多汗症(続発性多汗症)では
感染症・内分泌代謝異常・神経疾患・などの全身性の病気や
外傷や腫瘍などによる局所的な神経障害などの1つの症状として出現してしまいます。
原発性多汗症の原因は、はっきりと改名されてない状況ですが
何らかの要因で発汗を促す交感神経が人よりも
興奮しやすくなっているのではないかと考えられています。
これまでの海外および日本の研究報告で
家庭内に同じような症状の人がいるケース(家族内発症)が多数報告されているため
遺伝性疾患である可能性が指摘され、原因遺伝子を探る研究が行われていますが
家庭内発症の確立も調査によって異なりっているため
遺伝がどの程度影響するのかといった詳しいことはわかっていません。
2.多汗症かな?と思ったら
実際に「最近、汗の量が多い気がする」「もしかして多汗症なのかな?」
そう感じていたり、不安に思っている方は多いと思います。
でも病院には、なかなか行きにくいものですよね・・・。
「一時的に汗の量が多いだけなのかもしれない」そう思うと余計に。
こういった不安を感じたときは
まず、自分の汗の状態を見直してみましょう!
多汗症セルフチェック
〇足のにおい、腋のにおいなどが気になる
〇衣服の腋に黄色い汗ジミができる
〇緊張すると手のひらや脇の下に汗をかく
〇人と手を握るのに抵抗がある
〇人から体臭や汗のにおいを指摘されたことがある
●手のひらが濡れるくらいの汗をかくが拳を握って汗が滴らない
●手のひらが濡れるくらいの汗をかくが拳を握って汗がぼたぼた落ちる
●拳を開いていても汗が落ちる
●テストの時の答案用紙が汗で破れ記入できなくなる
〇の内容は、多くの方が悩んでいます。
過度に気にせず、まずは生活習慣の改善などで対応してみましょう。
●になると、いろいろな場面で支障が出てくるかと思います。
病気か未病かの線引きは難しいですが
生活上で支障がある場合は、【皮膚科】を受診することをオススメします。
多汗症の予防法
【Selfcare1】
〇生活リズムを崩さず
脳や身体がリラックスできる環境作り
栄養バランスを考え、
ビタミン・ミネラルをしっかり摂り
炭水化物や脂質は
摂りすぎないようにする。
スマホなどの電子機器を見る時間を
減らしてみてください。
【Selfcare2】
〇良い睡眠で疲れをリセット
良い睡眠をとることがとても大事。
毎日同じぐらいの睡眠時間をとったり
睡眠アプリなどで自分の睡眠を
チェックしてみてもいいかもしれません。
【Selfcare3】
〇身体を冷やさない
人の身体にとって冷えは大敵です。
汗をかいたらタオルでこまめに拭いたり
服を着替える。
お腹などの内臓を冷やさないように
心がけてみて。
3.多汗症の治療法
実際に多汗症になってしまった場合に
どういった治療法があるのか知っておくことも大切です。
医療機関での治療法にはいくつかあります。
〇外用薬
〇漢方薬
〇内服薬
〇ボツリヌスの注射
〇イオンフォレーシス
〇交換神経遮断術
以上の治療法があるので
お医者さんと相談して自分の身体にあった治療法を
選んでみてください。
また、その他糖尿病などの疾患が原因の場合は
その原因に対処する治療が必要となりますので
まずは多汗症になってしまった根本の原因を知ることが
1番の治療法と言えるでしょう。
多汗症の対処法
治療法以外にも、普段の生活で
多汗症の症状が出てしまった際の「対処法」として
まず1番は、やはり出た汗を拭くことですが
このときは、吸収性のよいタオルやハンカチを使うというのは
もうみなさん、なんなとなくご存知ですよね。
それプラス、市販の物でもよいので
ボディシートなどを利用するのもオススメです。
エタノールが含まれるものですと除菌にもなりますし
手の表面温度が下がりますので、すっきり感がでます。
そして、発汗には脳がとても関係しているので
ぜひ試していただきたいことがあります。
多汗症のオススメ対策グッズ
〇用意するもの
・吸湿性の高いハンカチ又はタオル
・アロマオイル
〇使用方法
ハンカチ(タオル)にアロマオイルを数的たらし
緊張しそうな場面、ストレスを感じそうな場面で
それを鼻にあて吸入する。
交感神経の緊張を和らげてリラックスできます。同時に汗を拭くこともできるので、一石二鳥です。
【オススメのアロマ】
ラベンダー・ペパーミント・ベルガモット・レモン
※ペパーミントは妊娠中全般控えましょう。
ラベンダー・ベルガモット・レモンは妊娠初期には控えましょう。
4.最後に
汗は出すぎるのも困りますが、出ないというのも身体にとっては危険になります。
汗をかくことは極めて原始的な生理現象なのですが、近年の室内空調設備の発達に依存することで
人の発汗機能に変化が表れているのではないかということを
よもぎ蒸しで汗をかけない人の増加で実感し、危惧しています。
『環境を快適にすることと、人が本来持つ機能の衰え』
この関係性をさらに調べていきたいと思っています。
温活堂
代表 平岡 采里子
(Profile)お客様の健康や美容のサポート・提案を行う。他にも専門学校、通信教育、リンパケアスクールなど講師として幅広く活動中。
- 名称
- 温活堂
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- 宇品店 広島市南区宇品神田2-7-5
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楽々園 082-924-9537
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