不動院、金堂
▲金堂
広島市東区にある「不動院」。真言宗別格本山の寺院で、広島市で唯一の国宝「金堂」があります。広島市内からアクセスがよく、境内は広々としています。重要文化財も多く見どころがたくさん。

暖かい季節になりました。気軽に訪れ、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

不動院の歴史

不動院は足利尊氏と直義が国ごとに設けた安国寺のひとつです。本尊(最も大切な信仰の対象として安置される仏像)は薬師如来です。アストラムラインや路線バスの不動院駅で下車して徒歩2分で入り口に到着。不動院の歴史や文化財についての案内板を読んで、境内に入りました。

まずは国の重要文化財の「楼門」が見えます。室町時代から安土桃山時代に建立された門で、毛利氏に仕える外交僧をしていた安国寺恵瓊(えけい)が朝鮮から持ち帰った木材で建てられたと言われています。

両側には3メートルほどある木造の仁王立像が建っており、仁王様は近づいてまじまじと見るとものすごい迫力があります。筆者はいつも緊張してドキドキ。ならば見なければいいのに「怖い」と言いながら、やっぱり見てしまいます。悪いことはしていませんが「ごめんなさい」となぜか頭を下げたい気持ちになってしまいます(笑)
不動院、楼門
▲楼門
不動院、仁王像
▲仁王像

国宝の金堂

楼門を抜けると正面に国宝の「金堂」が見えてきます。歴史を感じる重厚な建物に圧倒され、厳かな気持ちになりました。金堂の天井に描かれた天女と龍の絵に天文9年(1540年9月)に建設された印があるそうです。屋根は入母屋造りでこけら葺き(木の薄板を幾重にも重ねる日本古来の伝統工法)。

周囲を一周して眺めてみると、欄間などの装飾が見事です。当時の技術力の高さに驚きを感じました。二階建てに見えますが実際は一階建て。内部に重要文化財の薬師如来坐像が安置されています。内部は普段は公開されておらず、1月1日~3日と5月5日のみ公開されています。
不動院、金堂

ですが国宝の金堂に感動すると、国の重要文化財である本尊の薬師如来も拝みたくなります。どこからか少しでも見えないかと思い、背伸びをしたりしゃがんだりすると、ほんの少しだけ薬師如来が見えました。次回の公開日にぜひ見に行きたいと思っています。

多くの重要文化財

金堂のそばには、鮮やかな朱色の鐘つき堂「鐘楼堂」があり内部に高麗鐘が収められています。
永享5年(1433年)に建てられた不動院の中で最も古い建物で、境内の中でもその美しさは際立っています。

次に金堂の裏にある「不動堂」へ。
ここにはお賽銭箱の上に大きく長い数珠のようなものが下がっています。これを少しずつ回すとカチ、カチ、と玉が順番に落ちて回り、何とも心地よい音がして心が洗われます。参拝の時に鳴らす鈴のような役目をしているのだそうです。
不動院、鐘楼堂
▲鐘楼堂
不動院、不動堂
▲不動堂

御朱印をいただきました

不動院、御朱印
▲御朱印
不動院では御朱印をいただけます。御朱印とは神社やお寺に参拝した証として社務所などで書いていただく墨書きと印章の記です。
「御朱印ガール」という言葉を聞いたことがありますか?専門店やネットショップなどでお洒落でかわいい御朱印帳を購入し、各地の神社やお寺を参拝した記念に御朱印を集める女子のことをいいます。社務所のインターホンを押し「御朱印をお願いします」と声をかけ、御朱印料を納めると書いていただけます。

ただしお昼時や早朝、夜間などは避けてくださいね。
筆者も御朱印をいただき清々しい気持ちになり、敷地内の高台へ上がってみました。太田川や遠くの山々が一望できます。ここには広島藩初代藩主の福島正則や安国寺恵瓊のお墓があり、歴史を感じます。この日は平日でしたが、境内には数組の参拝客がおり、ゆったりとした時間を過ごしていました。
不動院、高台
▲高台
不動院は市街地から離れていたため原爆の被害から免れ、国宝や多くの文化財が残りました。

筆者はよく近くの幹線道路を公共交通機関や車で通りますが、改めて訪れる機会はあまりありませんでした。アクセスがよく駐車場や駐輪場も整備されており、季節の木々や花もよくお手入れされています。広島市唯一の国宝が身近にあり、日常から離れて小旅行をした気持ちになりました。
こんなに近くに素晴らしい場所があるので、これからは気軽に訪れようと思います。皆さんもぜひ足を運んでみてください。

まとめ

・東区の不動院はアクセス抜群
・広島市で唯一の国宝「金堂」は必見
・多くの重要文化財があります
・御朱印ガールにもおすすめ

Information

名称
不動院
住所
広島市東区牛田新町3-4-9
電話
082-221-6923
ホームページ
fudouin
(担当ライター:中原美香