働く女性の本音_vol.110_勝丸 恭子さん
勝丸 恭子さん
●気象予報士/防災士/気象防災アドバイザー
■プロフィール/海田町出身。横浜国立大学卒業後、広島の民放で報道記者、中継ディレクターを務める。退職後に気象予報士の資格を取得し、2010年よりNHK広島放送局の気象キャスターとしてTV出演中(現在の出演番組は「おはようちゅうごく」「おはようひろしま」「ひるまえ直送便」)。また、新聞でのコラム連載や広島県みんなで減災推進大使としても活動中。2022年には自著「気象予報士に挑戦!お天気クイズ(全4巻)」を出版。ウェザーマップ所属。美容健康の秘訣は、毎日湯船に浸かることと、週に一度のパーソナルトレーニング。
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もっと具体的に、もっとわかりやすく
災害時、行動に移してもらえる説明を
TVの仕事に惹かれ、民放の記者・中継ディレクターとして活躍。生活情報を担当する業務の中で、次第に「誰かの役に立つ情報を〝困る前〟に伝えたい」との思いに駆られるように。時を同じくして訪れたオーストラリア。日本よりも濃いブルーの空と、雄大なエアーズロックのオレンジ。このコントラストに感動しながらふと浮かんだ「なんで空って青いんだろう」という疑問。こうして始めた気象の勉強が、そして「この楽しさを多くの人に伝えたい」という思いが、気象予報士・勝丸恭子のスタートでした。
NHK広島放送局で朝から昼にかけて多くの出番を抱える現在。4時起床、5時出社の日々は、天気の予想を立て、解説の画面構成や順番、話す内容を考え、クイズコーナー用の題材決めに取材など、出番以外にも緊張感のあるスピードで過ぎていきます。加えて台風や大雨があると突発的な出番も増え、刻々と変わる状況に対して多くのデータを調べ、それらを整理していかなければなりません。だから毎晩21時には就寝。「カープの中継を最後まで見れない日もあるんです…」と嘆きながらも、朝起きた瞬間から頭をフル回転できるよう、しっかり睡眠時間を確保するためです。ちなみに放送では、季節感のある言葉(例えば「爽やか」は秋の季語)や、誰もが晴天を望んでいるわけではないので、天気を「良い・悪い」と表現しないなど、気象キャスターならではの細かい言い回しにも気をつけているそうです。
そんな勝丸さんは、防災士、気象防災アドバイザーとしての顔も持っています。きっかけは2010年の庄原豪雨。キャスターとして初めて経験する災害に、「もっと具体的に説明でき、どう行動してほしいかを言えるようになりたい」との思いを強くしました。「もっと何か言えなかったか、言い方が変わっていたら避難してもらえたんじゃないか…。広島土砂災害や西日本豪雨を今でも思い返します。自分ごととして捉えてもらえるよう、わかりやすく伝える努力をこれからも続けます」。昨年には天気にまつわるクイズ本も出版。天気に興味のない人にも「天気ってこんなに面白いんだ」という入口を作りたかったと話す勝丸さん。その先には、防災にも関心を持ってほしいという願いが込められています。
バッグ
仏の老舗ブランドのバッグ。軽くて優れた機能性と、流行に左右されないシンプルなデザインが大人の女性に人気。雨や汚れに強いナイロン素材は使い勝手も◎で、軽さ重視の勝丸さんにピッタリのバッグです。
リップ
NY発のオーガニックビューティブランドのリップ。爽やかなシトラスの香りがお気に入りのリップクリームは、6種のオーガニック保湿オイルを配合し、みずみずしいヴェールが長時間唇の潤いを保ってくれます。
手帳
スマホでのスケジュール管理が苦手と話す勝丸さん。近年は管理しやすく書きやすいMARK'S製の手帳を愛用しています。
名刺入れ(広島東洋カープ)
グラブに使用される牛革を使用した名刺入れ。ロゴの刻印も存在感抜群で、「はじめまして」で会話が弾む鯉党のマストビジネスアイテム。
気象予報士に挑戦! お天気クイズ(小峰書店)
お天気や気象災害に関するクイズが満載の勝丸さんの自著。全4巻は国語、理科、社会、国際理解と巻分けされています。各ネット書店で販売中。
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