働く女性の本音_vol.129_久保田 夏菜さん

久保田 夏菜さん
●フリーアナウンサー
/IMCCD国際地雷処理地域復興支援の会広島支部長
■プロフィール/広島市出身。安古市高校、広島大学卒業。2009年テレビ愛媛入社、その後、地元広島でアナウンサーをしたいと、2013年中国放送に移籍。30歳でフリーに。現在、テレビ新広島『ひろしま満点ママ!!』(月曜・火曜)に出演する他、ナレーション、CM出演、イベント司会など幅広く活躍中。また、IMCCD国際地雷処理地域復興支援の会広島支部長も務め、カンボジアの地雷原の現状や国際支援、平和の大切さを伝えている。2018年ヒロシマ平和創造基金「国際交流奨励賞」受賞。プライベートでは、田舎暮らしを楽しむ2児のママ。
【Instagram】 @kanakubota0805
きれいな日本語だけでなく、心が通い、
親近感を持ってもらえるアナウンサーに
祖父から勧められ、ぼんやりと職業の中にあったアナウンサー。その解像度が上がったのは、大学時代のバイト、キャラクターショーのお姉さん役。テンションを高くしないとついてこない子どもたち。同じことを伝えるのに、こちらの気持ちや伝え方で相手の反応が変わることに面白さを感じたのがきっかけです。アナウンサーとしては、テレビ愛媛を経て、地元広島の中国放送に。30歳でフリーになりました。局アナ時代と異なり将来が見えない不安はあるものの、フリーになって動きやすくなったと久保田さん。2人の子育て真っ只中の現在、特にそれを感じるそう。
仕事では、志を持って物事に取り組む人との出会いも多く、挫折や努力を経て今に至るそうした人の経験を聞けることが、刺激であり学びになると話します。一方、仕事の準備にゴールがないことが難しさでもあります。育児に追われ、ただでさえ自分の時間が限られる中、どこまでを仕事に使うのかはいつも悩みの種です。今は「子どもが起きている間は仕事はしない」がマイルールなのだとか。フリーになって、アナウンサーとしてのポリシーにも変化が。「これまでは話し方やアクセント、標準語であることに譲れない部分がありました。でも今は、色々なお仕事をさせていただき視野が広がったと思います。広島弁を使うこともあれば、相手のアクセントに合わせることもある。きれいな日本語はもちろん大事ですが、相手と心が通い、親近感を持ってもらえる話し方を心がけています」。
そんな彼女がボランティアで続けているのが、カンボジアの地雷撤去支援活動。きっかけは、現地で地雷撤去活動を行う高山良二氏の著書を読んだこと。「どうして違う国の誰かのために自分の人生を捧げられるんだろう」そんな思いに突き動かされ、カンボジアの村を訪問。現地の人の明るさや強さ、心の豊かさに惹かれ、毎年村を訪れるようになりました。「その後、自分にもできることはないかと考え、特番やニュース内の特集、講演会などで現地の状況を伝えさせていただきました」。コロナ禍で渡航しづらくなってからは、書き損じハガキを切手と交換し、換金して現地のNPO法人に送金する活動も継続。支援の輪は広がり続けています。「『何か支援をしたい』そんな方のきっかけになれるのが喜びです。私はたまたまアナウンサーをしているので伝えることが役割ですが、支援って、それぞれできる役割がきっとあるんです」。

バッグ
(nouer)
時流と自流を結ぶ国内発のBAG&SHOESブランド。アイテムはブラックが好みの久保田さん。仕事にもプライベートにも使えるバッグは、程よいサイズ感も◎。

口紅
(KATE)
つけたての色がそのまま持続する落ちにくい口紅「リップモンスター」。久保田さん愛用の「ラスボス」は、自然な赤色で使いやすく、ツヤ感とマット感のバランスもお気に入りポイント。

龍角散 微粉末
(龍角散)
水なしで服用する龍角散は、生放送などで咳が止まらない時に使うお助けアイテム。鎮咳去痰作用を活発にする生薬のみが有効成分です。のど粘膜を覆ってくれる感じが飲みやすいそう。

3色ボールペン(赤)(赤)(赤)
(広島東洋カープ)
カープオフィシャルの3色ボールペンは、カラーがすべて赤。司会の仕事では赤しか使わないという久保田さん。極細・細・中太と異なるボール径を、台本の文字の大きさに合わせて使い分けています。

アクセサリー
(anone na-ni)
広島在住の作家さんが手がけるガラスアクセサリーと花と雑貨のお店。RCC時代に、同学年で今でも仲の良い泉水はる佳アナと一緒にアクセサリーを作った思い出のお店です。