働く女性の本音_vol.92_藤原 美貴さん

共感できる、だから提案できる
すべての人生経験が活かせる仕事

ぼんやり描いていたものが最終的にひとつの形となるマイホーム。その人生で一番大きな買い物に携わりたいとハウスメーカーの営業に。昨年６月にそれまでの住宅展示場担当から法人担当へと異動し、土地探しから建て替えまで様々な形の家づくりをサポートしています。市内の各展示場や分譲地、山口にあるミュージアムの案内など移動も多く、商談はもちろんモデルハウスの幟立て、ポスティングまで仕事も多岐にわたるため、靴や服装を使い分けているのも藤原さんの日常です。

そんな仕事のやりがいは、何と言っても新しく家が建ったとき。家づくりに関わることは、喜びと同時に不安やプレッシャーも大きいため、引き渡しの感慨や安堵感はひとしおなのだとか。また、アフターメンテナンスに伺った際には、ゼロからつくった家にお客様の家族が暮らしていることに感動し、大事な仕事をしているのだと気が引き締まる思いです。一方、落ち込むのはなかなかお客様との縁に恵まれなかったり、成約に至らないとき。そうしたときには先輩から成功事例を学んだり情報収集をしたりと、勉強家な藤原さん。「コツコツ頑張れば家の神様が見ていてくれるから」と、これも悪い流れのときにいつも思い出す先輩からのアドバイスです。

営業８年目。お客様への提案にも変化が。「しっかりとお話をさせていただく中で、本当にその土地で良いのでしょうか、間取りはこうした方が良いのでは、というご提案ができるようになりました。お客様の思いとは異なる意見になりますし、営業という仕事上お話がなくなるのは怖いことではありますが、お客様の価値観ときちんと合っているかを確認していくことが何より大切だと思うので」と藤原さん。ただ、こうした提案がお客様にとって新たな気づきとなる場合も多いようです。また、仕事について「生きていく全ての経験が活かせるもの」と続けます。19年に結婚、実際夫婦となったことで、お客様に共感し、その悩みも近い距離感で引き出すことができるようになりました。これから出産や育児を経験するであろう自分自身の未来も「仕事と育児の両立に不安もあるけどとても楽しみ」なのだそう。そしてこうした経験もすべて活かしてより多くの家づくりに、そこに住まう家族の笑顔づくりに携わっていきたいと話してくれました。