坐禅を組むことで悟りを開いたお釈迦様や達磨大師。このため禅宗では坐禅を重視しています。近年はこの坐禅にも注目が集まり、佐伯区の分院で月に一度行っている坐禅会には呉や山口からの参加者もいらっしゃいます。
坐禅は密接に関係する心と体、呼吸を整える修行法で、忙しくあれこれ考えがちな現代人にこそおすすめのリフレッシュ法と言えます。何も考えない時間を作るため心が落ち着き、この落ち着きは坐禅以外の日常生活にもつながってきます。
そして、何も考えない時間を作るために大切なのが呼吸法です。数息観(すそくかん)という方法で、1〜10の呼吸の数を心の中で数えます。「ひと〜」でできるだけ長く深く息を吐き、「つ」で息を吸います。次に「ふた〜」で長く深く吐き、「つ」で吸います。この1〜10を坐禅中は繰り返すのです。下腹の辺りまで息を吐き切るのもポイントです。
坐禅と聞くと難しいイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、幅広い世代が参加されていますので、気軽に体験してみてください。