焼き菓子店「DE LA MER」

この記事は2021年3月26日に作成および更新したものです。
おでかけやご利用の際は公式サイト等で最新の情報を確認してください。

その日の投稿は「シナモンロールスコーン黒糖ピーカンナッツ入り」。スコーンにつやつやのシナモンがたっぷりかかっている写真に食欲がそそられます。

「今日のティータイムのおともは焼き菓子にしよう！」と思い訪問してきました。

お店の場所は少しわかりにくいです。海田町の住宅街を通り、狭い路地を山側に上がっていきます。

「この道で合っているかな？」と少し心配しながら進むと、看板が見えてきました。海田の街が一望できる駐車場に車をとめ、澄んだ空気で深呼吸。歩いて坂を上がった突き当たりに、築50年の民家をリノベーションしたお店があります。

真っ白い壁にアンティーク風のガラスをはめこんだ木のドア。季節を感じるリースがかかっており、おしゃれな店構えに期待がふくらみます。混雑時には３組までの入店をお願いしますとの張り紙があり、店内のお客を数えるとちょうど３組。アルコール消毒をすませ、しばらく待ってから入店しました。

奥の工房で数人のスタッフさんがてきぱきと作業をしており、新しくできた焼き菓子が棚やテーブルに次々と並びます。お客はスタッフさんに味や素材の説明を聞きながら次々と購入していました。ふとドアの外を見ると入店待ちが数組。さすが人気店です。

隣のマダムはたくさんのクグロフを大人買い。ママと一緒の子どもは小さな手にフィナンシェを持ち満足気。どれにするか迷いながら、チョコスコーン、フィグとマロンのクグロフ、柚子のクグロフ、キャラメルマキアートのムラング、いちごのスノーボールクッキーの5種類を購入しました。

DE LA MERのロゴマークがプリントされたおしゃれな紙袋に入れてもらいお店を後にしました。

帰宅して早速いただきます。

まずはチョコスコーン。ビターチョコの香りがふわっと広がり、外側はサクサクで内側はしっとりしており程よい甘さ。DE LA MERでは素材や製法にとことんこだわったスイスの老舗メーカーフェルクリン社のチョコレートを使用しているそうです。

次にフィグとマロンのクグロフ。ドライフルーツとスパイスのバランスがよく、薄くコーティングされたチョコレートがマロンの風味を引き立てています。初めての味に感激しながら、柚子のクグロフへ。しっとりとした生地に甘酸っぱい柚子が入っています。隠し味のレモンチョコレートがほんのり香り、手にするとずっしりとした重みを感じました。

「今日はここでおしまい。残りはまた明日いただこう」と思っていましたが、あまりの美味しさに「全部味わおう！」と思い直しました(笑)。

次はキャラメルマキアートのムラング。ムラングとはフランス語で卵白と砂糖を泡立てたメレンゲのことです。クルクルと巻いた甘いムラングにビターキャラメルとコーヒー豆のトッピング。見た目もかわいく、口にするとサクサクと溶けていきました。

最後にいただいたのは、いちごのスノーボールクッキー。いちごの甘みと酸味が際立ちサクサクほろほろした食感です。

焼き菓子はそれぞれ少量ずつパッケージされており、自分へのご褒美、お友達等への気の利いた手土産に最適です。原材料の表示を見ると添加物は使用されておらず、どれも店主のこだわりと素材の良さが際立つ逸品味でした。丘の上の焼き菓子店。ドライブがてらぜひ行ってみてください。