働く女性の本音_vol.105_振本 恵子さん
振本 恵子さん
●(一社)ヘルスケアマネジメント協会 代表理事
/健康経営エキスパートアドバイザー
■プロフィール/山口県出身。15年以上の看護師、産業看護師、看護教員などの経験を活かし、2012年健康教育コンサルタントとして独立。教育心理学や発達心理学をベースとした人財育成教育、健康教育・心理カウンセリングで、多くの企業に健康教育研修を実施。健康経営社会の実現を目指し、2016年(一社)ヘルスケアマネジメント協会を設立。衛生管理体制づくりのコンサルティング、メンタルヘルス対策で企業の健康経営顧問として活躍中。看護師・上級心理カウンセラー・産業保健指導(中災防)など資格多数。
企業も、そこで働く人も
健康で活力に満ちたものとなるように
広島の基幹病院のICUなどで多くの命を看取ってきた看護師時代。命を救えない喪失感から一度は辞職を考えましたが、勧めもあり看護学校の教員に。ここで教育の大事さを実感したことがターニングポイントだと振り返る振本さん。病気を予防する重要性を、学校の中だけでなくもっと社会全体に広めたいと、健康教育コンサルタントとして活動を始めました。ただ、この中で実感したのが研修や面談で健康意識を高めても、多くがその場限りになってしまうこと。個人だけでなく、企業そのものに従業員の健康を管理する仕組みが必要であると痛感しました。そこから大学院で精神医学や心理学を学び、同時に大手企業の健康相談室に勤務。より深く広い知識を得て、企業に向けた健康経営の協会設立に至りました。
2015年頃から国も推進を始めた健康経営。従業員の健康保持・増進が企業の生産性を上げ、離職率も改善、さらに企業イメージもアップさせる経営手法で、現在国内でも多くの企業が取り入れています。振本さんの協会のこだわりは、看護師や保健師などすべて専門職が対応すること。衛生委員会のサポートから企業担当者へのノウハウ伝授、健康診断事後対応、メンタルケアまで、企業の規模や業種、希望に合わせてコンサルティングを行なっています。県内を中心に約8,000名の健康管理を任される現在、質の高いサービスを維持しながら需要に追いつくだけの人材確保が目下の課題だと語ります。「健康に精通したプロがきちんと企業の課題に向き合っていく組織作りは協会発足前から譲れない部分です。だからこそ今は、人材育成も私の大きな役割です」。
県主催のセミナー講師なども務め、対外的にも活躍の場を広げる振本さん。これまではぼんやりとした知識や低い関心度だった企業経営者の意識が、近年、目に見えて変化してきたと喜びます。目標は、全国に支店を作り、日本の健康レベルを底上げすること。それを広島から発信することです。ただ、組織が大きくなる中でも常に原点にあるのは、すべての人に身体的・精神的・社会的に幸せになってもらいたいという看護師としての変わらぬ思い。だから今でも「あなたがいてくれて助かった」とかけられる労いの言葉が、何より嬉しい瞬間なのです。
バッグ(COACH)
COACHのバッグは、財布と同じシリーズの色違いを愛用。お客様対応が多いため、相手に不快な印象を与えない落ち着いた紺色をセレクト。A4サイズの資料もしっかり入ります。
ハンドクリーム(L'OCCITANE)
美しい手先に導いてくれる、プロヴァンス産ラベンダーハニーとシアエキス配合のハンドクリーム。保湿効果はもちろん、香りも良いので気分をリラックスさせたいときによく使うそう。
財布(COACH)
ラウンドファスナーで大きく開く長財布は使い勝手も抜群。上品な色合いのグレーは、どんな服装にも合うので重宝しているそう。
プロビオヨーグルトR-1(明治)
糖分とタンパク質を摂り、体内時計をリセットしてスタートさせる振本さんのモーニングルーティン。飲むヨーグルトは手軽に補給できるのがポイント。
のどすっきり飴(龍角散)
講演など話す仕事も多い振本さんの喉ケアの必需品。色々試した結果、龍角散ののど飴が一番合っているそう。厳選素材のハーブエキス配合。
♥ 働き女子に10の質問
Q1.座右の銘は?
Q2.最近ハマっていることは?
Q3.どうしてもこれだけは譲れないことは?
(常に学び続けるために)