働く女性の本音_vol.134_中村 友美さん

中村 友美さん
●医療法人ピーアイエー 理事長
■プロフィール/広島市出身。東邦大学医学部卒業。県立広島病院、広島大学病院を経て、H21年医療法人ピーアイエー入職。H25年副理事長に就任、H29年より理事長。認知症専門の病棟を有するナカムラ病院をはじめ、介護医療院、介護老人保健施設、グループホームを統括する。プライベートでは3姉妹の母。忙しい日々をやりくりしながら、娘たちと過ごす休日が至福のとき。健康の秘訣は「ため息ワーク」。意識的に胸を開いて息を吸い倍の時間をかけて吐き出すことで、ストレス軽減、集中力向上など、様々な効果が期待できる。
地域にもっと認知症への理解と支援を
支える側にももっとやりがいと喜びを
開業医として働く父の背中、同じ目標に向かい共に歩む母を見て育ち、考えるよりも先に困っている人に手を差し伸べる両親のようになりたいと、子ども心に思っていたそう。だから医師を志したのは、ごく自然な流れだったと振り返ります。
認知症専門の病院、さらに複数の高齢者施設も抱える医療法人のトップ。理事長として病棟運営を考えたり、職員の相談に乗ったり行事ごとを指揮したりと多忙な日々。加えて一人の精神科医として今なお外来診察や回診を行なっています。また、自宅で認知症が進行してしまっている困難事例に対して専門家たちが支援に当たる認知症初期集中支援チームや、認知症の問題を身近に感じられるよう、正しい知識を身につけてもらうための講演など、地域の認知症支援や啓発についても積極的に活動を続けています。中でも、認知症について学びたい人なら誰でも気軽に参加できる認知症カフェ「サロン・ド・ファミーユ」は中村さん肝入りの事業。医療介護のプロであるスタッフで構成された「ピアボーイズ」が地域の公民館を回り、寸劇や体操などを通して地域の皆さんを楽しませています。このシナリオ、構成まで忙しい合間を縫ってプロデュースを行い、その甲斐あって毎回大盛況となっています。
高齢者施設の特性上、これ以上治る見込みのない方や、家に戻れず最期を迎える方も多いのだと話す中村さん。認知症では、その人らしさを大切にし、あるがままの姿に戻していくことが理想。だからこそ、どこよりも手厚いケアをしている自負があります。「医師である以上、患者さんの症状が良くなることが一番ですが、ドラマの外科医のようにカッコよく病気を治す仕事ではありません。そこに対する葛藤は私含め職員全員が持っていると思います。それでも、ご家族からの『最期がここでよかった、優しくしてもらえてよかった』という声がやりがいになります」。医師も看護師も相談員も、患者、入居者、利用者の話をしっかりと傾聴し、共感していけるのが施設全体の特徴。それはトップダウンで作れる職場風土ではないからこそ、自慢なのだと話します。そしてそんな一生懸命な職員たちが、もっとやりがいや喜びを感じてくれるよう尽力するのも自分の使命だと中村さん。「患者さんや利用者さんにとって優しい病院・施設へ、働く職員にとって優しい組織へ。簡単ではありませんが、この目標のためにこれからも動き続けていきます」。

バッグ
(MISSONI)
アイコニックなジグザグ生地が特徴のイタリアのラグジュアリーブランド。アイテムが入りやすい上、服装やシーンを選ばないデザインがお気に入り。

活性高分子多糖体
(パラディアム)
数百種類の植物を科学的手法により分析した結果から選び抜かれた「紫ウコン(ガジュツ)」「カボチャの種子」「トウモロコシ花柱」「ケイヒ(シナモン)」「ハトムギ」の5種類が配合されたサプリメント。免疫力向上のため、特に風邪気味のときなどに愛飲中。

コラーゲン
(エミネット)
魚うろこ由来の、顔肌専用高純度液体フィッシュコラーゲン。母親が飲み始めたことをきっかけに中村さん自身も愛飲。就寝前に飲むと、翌朝顔色の良さを感じるそう。

ユニフォーム/タオル
(オリジナル)
認知症カフェで人気のピアボーイズのオリジナルグッズ。地元出身、小原一洋氏がデザインした逸品です。

開運グッズ
数珠や御守りなどを開運グッズとして購入し、その日の気分でつけている中村さん。曰く「心の支え」的なアイテムです。