働く女性の本音_vol.49_田島加奈子さん
田島 加奈子さん
医療法人社団みのりの会 田島医院 院長
■プロフィール/広島市出身。11年3月東京女子医科大学医学部医学科卒業/11年4月同大学八千代医療センター初期臨床研修センター入職/13年4月同大学八千代医療センター糖尿病・内分泌内科入局/15年4月田島医院非常勤勤務/18年4月田島医院院長就任。日本内科学会認定内科医/日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。毎週水曜8時15分〜、FMちゅーピー(76.6MHz)にて、『田島医院の健康!モーニング』を放送中。
より幅広く、より深い知識で
患者様をサポートし続けていきたい。
物心ついた頃から医学に興味を抱き、道で転んでいた子供を実家である医院に連れてきたりという優しい少女だった田島加奈子さん。東京女子医大に進学後はそのまま同大学病院に入局、糖尿病専門医として多くの症例と向き合ってきました。そんな彼女が郷里・広島に戻るきっかけとなったのが父親の体調不良。閉院するか院を継ぐかを選ぶこととなり、歴史ある大切な家業を継ぐことに決めたそう。とはいえ医局にも彼女自身にも青天の霹靂だったため、3年前から月1で、昨年からは週2というペースで非常勤として広島と千葉を往復する生活が続きました。大学病院側の理解を得、弱冠31歳という若さで医院の院長となったのは今年4月。現在は院長職務はもちろん、外来診療やデイケア利用者の体調管理を行う日々です。
多忙を極めながらも、大学病院と実家の医院を行き来する中で見えてきたものもあります。「大学病院には求めなくても最先端の医療が入ってきます。でも地方のクリニックだとこちらが求めないとそうしたものは入ってきません。ここには様々な疾患の患者様がいらっしゃいますから、幅広い知識を身につけ、それらを深めていかなければならないと思っています」。また、大学病院では目の前の症例に集中し過ぎて、患者さんの退院後までを想像できていたかを内省もしました。今の医院は退院した後の患者さんを受け入れる側。だからこそ大学病院とクリニックはお互いに橋渡し足り得る存在でなければならないという思いを強くしたそう。以来、『入院された瞬間から、退院された後のことも考えなさい』と、大学病院の後進にも強く指導してきました。
そんな田島さん、実は学生時代の6年間は医学の勉強と同じくらいダンスにも熱中。(踊る方の)クラブから出演依頼がくるほどだったとか。今は運動不足を嘆くも、そこは糖尿病専門医。バランスの良い食事を常に心がけています。最近ようやくゆっくりお風呂に入る時間が持てるようになったのが、今の彼女の楽しみでもあります。
話しかけやすい雰囲気と地域では珍しい糖尿病専門医ということもあり、すでに多くの方から慕われている田島さん。最後に展望を尋ねると、「患者様第一、ただそれだけです。これからも気軽に相談できる駆け込み寺として地域に根ざしていきたいですね」と、優しい眼差しが印象的でした。
■ 働き女子のカバンと中身
バッグ(白金台のセレクトショップで購入)
オンオフどちらにも使い勝手の良いバッグは、小ぶりな外見の割に高い収納力も魅力。ちなみにハンドル部分は、傷んできたため自ら柄布を巻いてアレンジしたもの。
洗顔料&化粧水(TE・MANA tahiti)
独自製法により、世界で初めてノニ種子エキスを配合したスキンケアシリーズ。半年ほど前、多忙のためボロボロだった肌がいつの間にか治り、また洗顔後もツッパリ感がないというスグレモノ。田島さんはこの他、乳液や美容液などセットで愛用中。
ティッシュ&マスクケース(CLATHAS)
診察中はもちろん、移動中や出張先のホテルでも欠かせないマスクや、漢方薬、常備薬、ポケットティッシュなどを入れている便利なケース。患者様からの贈り物で、色は田島さんが大好きなピンク。
財布(LORO PIANA)
仕事柄モノトーンな格好が多いので、財布は鮮やかなピンクを愛用。色はもちろん手触りも気に入っていて、長く使い続けているそう。プレゼントされたもので、上質な革が大人の女性にピッタリなアイテム。
ボールペン(SWAROVSKI)
『予定はスマホに、残しておくべきことは手帳に』が彼女のスタンス。「将来思い起こすためには書き留めないとダメだよ」と教えてくれたビジネスパートナーからの贈り物のペンは、繊細なクリスタルが手元を華やかに演出。