働く女性の本音_vol.59_中田真貴子さん
中田 真貴子さん
美容室/訪問美容室「COCO」代表
■プロフィール/府中町出身。旅行会社に勤める折、手に職をつけたいと働きながら広島県理容美容専門学校を通信制にて卒業。サロン・ド・カトーに7年間勤務した後、結婚・出産。2004年、実家の2Fを改装して美容室「COCO」をオープン。2009年には福祉理美容士の資格を取得し、現在8施設を訪問する日々。2018年には、ミセス広島グランプリ40代部門に出場しファイナリストに。一方、家庭では1男1女のママとして早朝のお弁当作りからスタートする多忙な毎日を送る。
Instagram @cocomakiko
いつまでも綺麗に、美しく。
そのお手伝いが、私のやりがい。
府中町の住宅街。そこで隠れ家のようなヘアサロンを経営する中田真貴子さん。ミス・ユニバース広島代表やCMモデルのヘアメイクを担当することもあり、オープンから15年、その実力は口コミで広まっています。10年前には福祉理美容士の資格も取得。きっかけは当時祖母が通っていた施設で、祖母のヘアスタイルが刈り上げなど画一的な仕上がりになっていたことでした。「祖母のような年代の方は、華やかなセットを大切にしています。それが男性的なスタイルにされると嬉しくありませんよね。だから一番美しかった頃のように、いつまでも女性らしくいてほしいと思ったんです」。施術は介護保険適用外ながら、ミス・ユニバースクオリティで受けられるとあって訪問美容室への依頼は年々増えているのだとか。とはいえ移動式のシャンプー台や椅子をほとんど1人で持って行くため、かなりの体力勝負。加えて体調不良によるキャンセルや転倒しないよう常に気を張るなど大変なことも多いそう。それでも、自由に外に行けない方から「待ってたよ」と言われた瞬間、施術後とてもキレイに変身した瞬間、その姿を鏡で見て喜んでくれた瞬間が苦労を吹き飛ばしてくれるやりがいなのだと中田さんは話します。「個人的には、外見に気を遣われる方はいつまでも若々しくお元気な印象を受けます。私の方も、昔の恋愛話や戦争の実体験などが聞けて、本当に貴重な時間を過ごさせていただいています」。
そんな彼女、これまで美容師として裏方の仕事をしてきた中で、表に立つ人の気持ちもわかればより仕事に活かせるのではないかと考え、18年にはミセス広島グランプリに出場。応募にあたっては子供達の理解、そして訪問美容先のおばあちゃんの「自分の若い頃は戦争で何もできなかったから、やりたいことはやってみた方がいい」という後押しがありました。ファイナリストになった当時を振り返り、本番はとにかく緊張したそうですが、娘さんとのウォーキングの練習や息子さんによるビューティキャンプの送迎など、大会を通してより親子の絆も深まったそう。「思えば上の子が生まれて間もない頃から仕事と子育てを両立してきました。サロン運営も1人なので知らず知らずに責任感も養えたと思います。これからはサロンを少し大きくして、美容師志望の息子といつか一緒に働けたらいいですね」。目標は85歳まで現役!働くママの邁進は続きます。
■ 働き女子のカバンと中身
バッグ(Hervé Chapelier)
カジュアル感と機能性を備えた仏発のブランド。置きやすく汚れにくいバッグは仕事からプライベートまで様々なシーンで愛用。使い勝手が相当良く、気づけば長年使い込んでいるそう。
サプリメント(NUTRILITE)
ヘルシー志向な中田さん。100%植物性のたんぱく質で作られたプロテインと、吸収効率を高めるよう工夫されたビタミンCのサプリメントを毎日愛飲中。
iPhoneケース
iPhoneを裸で使っていたところ、見かねた息子さんがプレゼントしてくれたもの。嬉しくてずっと装着中。
ヘアピン
福祉理美容の現場では力仕事もしばしば。すぐに髪をまとめられるよう、ヘアピンは大事なビジネスアイテム。
スケジュール帳(FLYING TIGER)
バーチカル型の真っ赤なスケジュール帳。1日1ページ1時間刻みで記入できるので多忙な中田さんにピッタリ!