働く女性の本音_vol.70_岡村奈七江さん
岡村 奈七江さん
なな行政書士法人/一般社団法人 ななライフサポート協会 代表行政書士・代表理事
■プロフィール/廿日市市出身。S62年広島県庁入庁。総務・土木・教育委員会等の行政職員として勤務し、H27年の退職後、行政書士登録。「おかむら行政書士の事務所」を弟の司法書士事務所と合同開設して活動するも、業務の広がりにともない昨春「なな行政書士法人」を設立。相続手続き、信託契約、各種許認可まで、行政経験を活かした適切なアドバイスが好評。広島県行政書士会広島支部理事、広島県行政書士会成年後見・民事信託協議会事務局としても活躍中。
「こんなはずじゃなかった」とは思わせない。
それが〝かかりつけ行政書士〟の使命。
弟の司法書士事務所を手伝うため長年勤めた県庁を退職し、行政書士資格を取得した岡村奈七江さん。スタートしてみると、高齢の方の相続や成年後見制度に関する相談が多く、契約書作成のみならず、任意後見受任者になるなど次第に業務は広がりと重さを増していきます。そうした中で、誰かの人生の責任を永続的に負うためには自分ひとりではいけないと考え、志を同じくする仲間とともに法人設立に至りました。業務にあたっては、用地買収や債権管理などで行政職員時代に直接県民の方と接したり各方面の専門家と連携することも多かったため、こうした経験が今の仕事にすぐに役立つことがしばしばあったと振り返ります。
離婚問題から会社設立の手続き、建設業から国際関係の許認可まで、実に幅広い行政書士の仕事。そんな中でも岡村さんが特に力を入れるのが〝終活サポート〟です。平均寿命が延び続ける現代においては、定年後も自立した生活が必要になってきます。しかし、例えば認知症や寝たきりの病気など、誰もが望んだ生活を送れるわけではありません。岡村さんが尽力するのは、そうした方々が最期の瞬間に「こんなはずじゃなかった」ではなく「この人生でよかった」と思ってもらえる理想の生活を実現し続けるためのサポート。「行政書士として契約書を作るのは簡単かもしれませんが、その方が置かれている背景をお聞きして、成年後見制度なのか遺言利用なのか家族信託なのかなど、制度やサービスをいかに使えばその方にとって最善なのかを考え、一緒になってお手伝いさせていただいています」。100人いれば100通りの対策が必要なため、自分の選択が最善かどうかを自問もします。書類上だけで終わらないサポートはしんどいこともあります。でも、それだけに必要性とやりがいを実感する日々です。目指すのは「任せているから安心してるよ」と声をかけてもらえる〝かかりつけ行政書士〟。そしてその土台は整いつつあります。「できれば70歳くらいまでは頑張れたらと思いますが、その後も後進が私の思いを継いで、関わっていく方をサポートし続けてくれれば。そのために今は一つひとつの事案に丁寧に向き合っていきます」と岡村さん。「県の職員を辞めた時はもっとのんびり暮らす予定だったのに、これも性分なんですかね」と朗らかに笑います。
■ 働き女子のカバンと中身
バッグ(Felisi)
職人の手作業によって生み出される伊製バッグは、シンプルでありながら洗練されたイメージ。財布にスマホカバーなどFelisiファンの岡村さんは、仕事柄持ち歩く書類が多いため、大きめでしっかりしたものをチョイス。
ハニーコラーゲン(HACCI)
高品質のフィッシュコラーゲンと上質な自社養蜂園のロイヤルゼリー&はちみつを贅沢に配合したビューティーエナジードリンク。娘さんから母の日にプレゼントされて以来気に入って愛飲中。
万年筆(CARAN d`ACHE)
お客様の大事な手続きなればこそ、書類代筆の際は万年筆を使用。スイスを代表する筆記具メーカーの万年筆は、デザイン性も書き心地も抜群で、岡村さんは瀬戸内海ブルーブラックのインクを愛用しています。
保湿化粧水(Dior)
ソルベのような爽快感で手軽に潤いをチャージしてくれるライフソルベ ウォーターミスト。93%が自然由来成分という高いスキンケア効果で、メイクの上からスプレーすれば爽やかなヴェールのように肌を守ってくれます。
名刺入れ(広島東洋カープオフィシャルグッズ)
実は岡村さん、車もカープレッドという大の鯉党で、チケットが手に入れば何を差し置いても(?!)球場へ駆けつけるそう。プロ野球選手のグラブに使用される牛革を使用した名刺入れは、ロゴの刻印も存在感抜群です。