バレエはすぐには上達しないもの
だからこそ生徒の成長が何よりの喜び
働く女性の本音_vol.72_山下艶子さん

バレエに出会ったのは幼稚園。その頃は自分の意志ではなかったけれど、高校卒業後、バレエ団に入団を決めた時には〝大好きなバレエをいつか職業にしたい〟という明確な思いがあったと振り返る山下艶子さん。とはいえ日本ではバレエだけで食べていくことが難しく、自身もアルバイトをしながら年に何度かの舞台に上がる日々でした。本場ヨーロッパで学びたいと留学を決意したのは20代半ば。最初は言葉の壁もありましたが、国際的なメソッドに身を置き刻苦勉励する中で、スイスのバレエアカデミーでの日々は、1年のつもりが気づけば3年になっていました。留学を終えると〝職業としてのバレエに挑戦したい〟と、オーディションを経てスロバキアのバレエ団に入団。そこは定期的に舞台を行う、まさに生業としてバレエができる場所。しかし、「言葉は全くわかりませんし、スイス(西欧)とスロバキア(東欧)では重心の置き方から踊り方までまるで違うので、本当に苦労しました」と、舞台に立ち続ける裏では並々ならぬ努力の毎日だったそうです。
こうした経験を経て、現在彼女が歩くのはバレエ指導者としての道。スイス留学で学んだRAD(ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス)という世界レベルの教授法、それを〝教える側〟になるため、実は子育て中でもある山下さんは、約2年間寝る間も惜しんで資格取得への勉強を続けたといいます。その甲斐あって、昨年、広島市では唯一となるRAD教授資格を取得、今春には念願のスタジオを開設しました。初心者からハイレベルまで、幅広い年齢層にも対応したレッスンを行う山下さんのスタジオ。その中にあって子どもたちの育成には特に強い思いがあります。「バレエ界の底上げもありますが、バレエに関わることで学業がより楽しくなったり、一つひとつ練習を積み重ねることでバレエ以外のことが伸びてきたり、そのまま大好きなバレエを職業にしたいという子どもが現れたり…そうしたことを全力で後押ししたいんです」。すぐには上達しないし思うように身体も動かないバレエ。だからこそそれを乗り越え見せてくれる子どもたちの達成感に満ちた表情が、いまの彼女の最大の喜びです。レッスンの合間に帰宅して家族の夕食を作るという多忙な日々。「体力的にはしんどいですが、やりたい仕事ができていますから」と、力強い笑顔で話してくれました。
■ 働き女子のカバンと中身

バッグ(COACH)

アロマオイル(NAGOMI AROMA)

バレエレッスン用CD(新書館)

フロイントボトル (Francfranc)
カラフルな花柄が女性らしくてスタイリッシュなエコボトルは、生徒さんからの贈り物。ステンレスの真空二重構造で、オールシーズン対応可能な保温保冷機能も兼ね備えています。持ち運びしやすい軽さもグッド!

バランスボール(GYMNIC)
♥ 働き女子に10の質問
Q1:座右の銘は?
感謝
Q2:最近ハマっていることは?
アロマを楽しむことと、お花を活けること
Q3:どうしてもこれだけは譲れないことは?
身体を目覚めさせるために行うエクササイズなどのモーニングルーティン
Q4:行きつけの飲食店は?
太陽と大地のイタリアンベジ LASORA(広島市南区宇品西3-8-12)
Q5:行きつけのファッションショップは?
ファストファッション系
Q6:幸せだと感じる瞬間は?
家族と過ごす時間
Q7:無人島に一つだけ持ち込めるとしたら?
火(料理をするため)
Q8:最近一番感動したことは?
園で見た娘の成長した姿
Q9:いま一番欲しいものは?
なんにもしない時間
Q10:10年後は何をしている?
頑張っていまの仕事をしている