働く女性の本音_vol.79_佐々木美紗さん
佐々木 美紗さん
近畿日本ツーリスト中国四国 中国四国国内企画センター所長
■プロフィール/山口県出身。九州の短大を卒業後、1998年に入社。入社当時より現在の国内商品企画の部署に配属となる。2018年より現職。2人の小学生のママでもあり、所長職としては珍しく時短勤務も経験。休日は普段できない家事に追われることがほとんどだが、年に数回は家族旅行へ。とはいえ、プライベートな旅行も仕事目線になりがちで、ライフステージによって変化する旅行への認識を身をもって学ぶ日々。
日々をリセットし、多くの発見がある旅行
そんな〝形のないモノ〟を提供する責任
中四国発着のいわゆる「パック旅行」と呼ばれる宿泊と移動手段がセットになった商品を企画する佐々木さん。宿泊施設や観光素材から商品を作り、旅行パンフの作成までを監修。王道はもちろん、細分化するニーズを汲み取るため、世の中の動きにも常にアンテナを立てています。売れ筋商品の人気もいつまでも続かないことを前提に、その先を見据えた商品企画を行うのが佐々木流のポイントです。コロナ禍では、業界全体が休業などを強いられ大打撃を受けました。しかし、県の助成や「Go To トラベル」により需要は回復しつつあるそうです。特徴的なのは、中四国内需要の高まり。近場に泊まる、ハイクラスの宿を予約するといった、これまでとはガラリと変わった申込が増え、その伸びも予想以上。少し足を延ばして、JRで行く京都やハウステンボスへの申込も増加中なのだとか。「旅行の良さは、日々をリセットでき、様々な気づきを得られることです。そんな旅行へ対するお客様の思いは依然強いのだと、いま改めて感じています」。また、直接お客様に会わない部署だからこそ大事にしていることもあります。『自分が行きたいと思うか、泊まってみたいと思うか、自分自身が楽しんで作れているか』。その気持ちを常に喚起し、商品企画を進めます。「旅行パンフに載っているキレイな写真に、お客様の期待度は当然上がります。その期待を裏切ることがないよう、数ある旅行会社の中から選んでいただいている重み、形のないモノを提供する責任を常に意識しています」。
そんな彼女には所長としての強い思いもあります。30代で出産し、二度の育休と時短勤務を経験。制限をかけずに仕事に打ち込めた20代と異なり、スケジュール管理やこなせる仕事のボリューム感などジレンマに悩んだ時期もありました。そんな時、会社の支えや同じ境遇の同僚の存在が励みになったと振り返ります。「当時は正直、辞めた方がいいのではと悩むこともありました。でも、様々な立場の人がお互いを認め合い、助け合いながら働きがいをもって、気持ちよく仕事ができる環境を作りたい。時短を取得し、ライフステージによって変化せざるを得ない働き方を経験した立場として、みんなが働きやすい環境を作っていくことが私の使命だと考えています。そしてそんな環境があればこそ、お客様に今以上に良いものを提供できるはずです」と、意気軒昂な佐々木さん。「手探りですけどね」と明るく笑います。
■ 働き女子のカバンと中身
バッグ(BEAMS LIGHTS)
スクエア型で荷物を入れやすいバンブーバッグ。どこにでもバッグを置いてしまうという佐々木さん。だから購入の際は、丈夫さが大事なポイントなのだとか。マチも広く色々収納できる優秀アイテムです。
化粧液(ALBION)
独自の美容成分を配合し、美しさを凝縮した濃密化粧液。キメを整えしなやかでハリのある肌へ導いてくれます。アルビオンと相性の良い佐々木さん、冬場はこの「フローラドリップ」を、夏場はまた別の化粧液を使い分けているそう。
カードケース(J&M DAVIDSON)
女性の日常のあらゆるシーンを彩る“エブリデイ・ラグジュアリー”を提供してくれる英ブランド。クロコ型押しカーフ素材のカードケースは存在感も抜群で、佐々木さんは財布も同ブランドのものを愛用中。
マグカップ(mont-bell)
以前は使い捨ての紙コップを職場で使用していたものの、フラリと立ち寄った際に配色に一目ボレ。エコになればと購入。軽量で優れた保温性・保冷性を備えたマグカップは、握りやすい取っ手付き。
水筒(THERMOS)
魔法びんのパイオニア・サーモスの水筒。一度使い始めると大事に長くがモットーの佐々木さんは、この水筒を約10年愛用中。柄は大好きなミッフィーで、毎日ルイボスティーを入れて出社しています。