働く女性の本音_vol.83_原沙也可さん
原 沙也可さん
●子ども運動・体操教室 キンダートーネン広島 インストラクター
■プロフィール/広島市出身。小3から器械体操を始め、高校の体育科(器械体操専攻)を卒業後、スポーツクラブで子どもの体操クラスを担当。2011年、キンダートーネン(㈱エヌ・シー・ピー)入社。現在は3〜5歳、5〜7歳、小学生のクラスをメインに指導。休日は友人とのランチやパン屋めぐり、カープ観戦など。また、日常的にトレーニングなどはしないと言うが、連休などがあれば体が硬くならないように柔軟も欠かさない。
【Instagram】@kinder_turnen_hiroshima
“ 体操が好きで子どもたちが好き。この仕事は私の天職だと思う。”
小学3年で行った体操教室の体験にハマり、以降高校でも器械体操を専攻。根っからの子ども好きなので、卒業後は進学して保育士を目指す道も考えましたが、現場で子どもたちに体操を教える仕事を選びました。
遊びの中で自然と運動能力やバランス感覚を養い、気づけば「できる」ようになっている指導法が教室の特徴。だから毎回教室には笑いが絶えず、子どもたち自身が「今日も楽しかった」と思える環境を大切にしています。とはいえ、個性や年齢も異なる子どもたち。鉄棒やバランス、回るなどその日のテーマをうまくこなせない子も出てきます。「例えば3歳の子たちはまだ鉄棒の逆上がりが難しかったりするんです。そうしたときは『今日はここまで頑張ってみよう』と目標設定を柔軟に変更しています。それでも教室の最後にはちゃんと達成感を味わえるよう工夫も忘れません」。常に安全に目を配り、恐怖心を覚えることなく徐々にできるようにしていくのが原さん流のポイント。また、未就園児もいるため親と離れることを嫌がったり、順番を守ることができないというのもよくあるケースで、こうした体操以外の面でのフォローも他のインストラクターと協力して行っています。
教室での指導以外にも、郊外へ出かける季節の遠足の引率、ハロウィンやクリスマスなど教室で行うイベントの企画、各クラスの指導案の作成など、多忙な様子の原さん。それでも、子どもたちが楽しむ姿にはやりがいしか感じません。できないことができたとき、子どもたち以上に喜ぶのは彼女だったりするのです。コロナ禍では教室も休みを余儀なくされ、その後も保護者の入室を制限中。一方で、親元を離れた子どもたちは高い集中力を発揮するなど、得たものもありました。それでも我が子の教室での様子を見たいという保護者のために、写真や動画を撮影し、SNSで発信する取り組みもスタート。こうした工夫の積み重ねによって、教室はこれまでで最高の賑わいを見せています。
「進級制ではないからこそ、常に新しいチャレンジができるのも良いところ。できることが増えてきた子どもたちに次はあれやこれを教えてレベルアップさせたい、と考えるのも楽しいんです」と話す彼女。この仕事は天職、と笑顔いっぱいです。
■ 働き女子のカバンと中身
バッグ(GUESS)
LA発のアパレルブランド。仕事では大きめのスポーツタイプ、プライベートでは小さめのこのバッグがお気に入りという原さん。いずれも両手が空くバックパックです。
美容液(潤静)
乾燥肌なので化粧品は無添加のものを愛用している原さん。「潤静」は敏感肌向けの全身美容液で、開発したのは無添加住宅メーカー。植物由来エキス98%で、保湿と肌バリア機能をサポートします。
ボディローション(MODERE.)
お風呂上がりに腕と脚に使用。肌にすっと馴染み、しっとり感が長続きするのも原さんのお気に入りポイント。
巾着(CARP Baseball Gallery)
ユニフォーム型の巾着。カープファンの原さんは複数の背番号を購入済。ちなみに一番好きなのは野間選手。
デジタルカメラ(CANON)
コンパクトなデジカメはSNSや記録用に使用。教室の合間で子どもたちが頑張る様子を撮影しています。