働く女性の本音_vol.87_中村 楓さん
中村 楓さん
●サンフレッチェ広島レジーナ
ディフェンダー/副キャプテン
■プロフィール/1991年生まれ、岩手県出身。常盤木学園高校からアルビレックス新潟レディースへ。2021年よりサンフレッチェ広島レジーナ所属。背番号は【4】。U-15日本女子代表候補(2006)、U-20日本女子代表候補(2010)、ユニバーシアード日本女子代表(2013)、日本女子代表(2013、2017)。練習以外では、最低7時間の睡眠と自炊によるバランスのとれた食事を心がける日々。WEリーグ第1・2節の試合日程は以下。
・9/12㊐17時/vsちふれASエルフェン埼玉
@熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
・9/18㊏18時/vsマイナビ仙台レディース
@広島広域公園第一球技場
【Twitter】@kaaeden83
チームもファミリーもプレーで牽引!
ゼロからのチームで初代〝女王(REGINA)〟へ
2021年9月に開幕する日本初の女子プロサッカーリーグ『WEリーグ』。地元広島では『サンフレッチェ広島レジーナ』が新設され、リーグ制覇を目指します。そしてこのチームで副キャプテンを務めるのが中村楓選手。11年在籍したアルビレックス新潟レディースからレジーナへの移籍を果たしました。2020年シーズンは大きなケガからのリハビリで思うような出場が叶いませんでしたが、だからこそゼロからスタートするこのチーム、メンバー全員がフラットな状態で始動したレジーナでのプレーに心踊るのだと話します。
父や兄の影響で、幼少期からサッカーボールは遊び相手。名門サッカークラブを経て、高校3年時には高校サッカー選手権で全国優勝の栄冠を掴みました。しかし、トップリーグでのサッカーは悔しい思いの連続だったと振り返ります。中でも中村選手を苦しめたのが3度のケガ。メンタル面でも自分を保つことの難しさを味わいましたが、様々な経験を積んでいくうち、ようやくここ数年でポジティブな向き合い方ができるようになったそうです。
緊張感あふれる練習から一転、練習後にはパッと和気藹々とした雰囲気になるレジーナの面々。そんなチームを牽引するのがキャプテン・近賀ゆかり選手や福元美穂選手。「W杯での優勝経験を持つ近賀さんや福元さんには特に学ぶことが多いです。チームがうまく機能していないときの空気や流れの変え方、そのきっかけとなる声かけなど、自分も悪いときは流れを変えられるよう、良いときはもっとチームの良さを出せるようにしたいですね」。近賀選手のように話し方や伝え方も得意じゃないと話す中村選手。その分、プレーで周りを引っ張っていきたいと意気込みます。
本当の意味で〝プロ選手〟となったいま、生活もこれまでと大きく変わったそう。何より初めて暮らす西日本は、夏の暑さが心配でもあります。ただ、SNSでも応援のメッセージをもらったりと、広島人のあたたかさに感謝も。「コロナ禍で直接ファミリーと触れ合えないからこそ、ぜひ一度試合観戦に来てほしいです。そこから『また観に行きたい』と思ってもらえるプレーをしていきたいし、喜びを一緒に味わえたらと思います」。目標は、ケガなくシーズンを戦い抜くこと、そしてその先の優勝を掴むこと。9月12日〝女王〟の戦いが始まります。
■ 働き女子のカバンと中身
バッグ(TATONKA)
練習時は必要最低限のものしか持ち歩かないという中村さん。ドイツ発のアウトドアブランドのバックパックは、機能性と耐久性に優れているのが特徴です。
フォームローラー(NIKE)
リカバリーやマッサージ、筋膜リリースに欠かせないアイテム。筋肉のケアは特に念入りに行うため、他にも多様なアイテムを使い分けているそう。持ち運びやすい軽量感も◎。
キャップ
カラーに一目惚れして購入。自宅には何種類ものキャップがあり、オフはこれらを被って出歩くことが多いそう。
サングラス
ソフトボール