働く女性の本音_vol.89_晴山 紋音さん
晴山 紋音さん
●気象予報士/防災士
■プロフィール/岩手県生まれ。転勤族のため北海道や宮城県に移り住み、小学生の頃からは東京都で暮らす。慶應義塾大学経済学部卒業。在学中に気象予報士の資格を取得し、卒業と同時に広島へ。現在、広島ホームテレビ『5up!』(月曜〜金曜夕方4時39分)内「晴れのちあやね」を担当。休日はほぼ毎週パラグライダースクールへ。自分でフライトできるライセンス取得が目標。好きな天気は「快晴」。
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【Twitter】@ayane_hareyama
予報が当たるかどうかではなく
予報で行動を起こしてもらえるかどうか
昔から気象予報士という仕事に興味があったことから、大学在学中に自分の強みを持ちたいと本格的に勉強をスタート。周りが就職活動で忙しくなる中、3年次で見事合格し、学生生活を送りながらネット動画の天気予報にも出演することに。気象予報士を仕事に、と考え始めたのもこの頃だったと振り返ります。
現在は帯番組の天気予報コーナーを担当。局に出社後、まずは気象庁から送られてくる天気図(我々が普段目にしない専門的なもの)と向き合い、全体の天気、そしてこれからの流れを掴んでいきます。打ち合わせでは、その日の番組の流れや自分に与えられた時間を確認。その後も引き続きの天気図解析や番組備品の発注、声出しなど慌ただしく時間が過ぎていくそう。「天気は収録しておける性質のものじゃないので、生放送でも特に緊張はないです。ただ、台風などの災害時には出演する時間もイレギュラーになり、あれもこれもと伝えたいことが多くなるので気持ちは引き締まりますね」。実際、理論通りに動いてくれないのが自然。自分では天気がこう変わっていくのではと考えながら、予報ではそうなっていないこともしばしばで、それをデータから、あるいは経験から推測していく大変さは毎日のことなのだとか。
広島に来て3年。住み慣れた東京と気候も近いので暮らしやすさを感じる一方、仕事ではまだ、やりがいを感じたことはありません。「気象予報士の仕事は、天気を当てることが目的ではありません。雨が降りますよとお伝えして、みなさんに傘を持ってもらえたかどうか、災害が起こりそうですとお伝えして、みなさんに避難していただけたかどうか、当たる当たらないよりも誰かに行動を起こしてもらえたかに意味があるんです。この点において、やりがいはまだまだですね」ときっぱり。
朝ドラ効果もあり、注目度も上がってきた気象予報士。とは言え、その仕事の価値を今以上に高めたいという強い思いもあります。「資格を取ることが即仕事に直結し、もっとこの仕事を生業にできる人が増え、もっと気象予報士がマルチに活躍できるようになれば、気象予報士を志す人も増えてくると思うんです」。視聴者に行動してもらうため、それに足る気象予報士という存在であるため、彼女は今日もまず、天気図と向き合います。
■ 働き女子のカバンと中身
バッグ(Paul Smith)
デザインとサイズ感に惹かれてネットで購入した、2WAYショルダーバッグテープが特徴的なリュック。ノートやメイク道具、折りたたみ傘もすっぽりです。
ヘアスティック(plus eau)
アホ毛や乱れた髪を簡単ひと塗りでサっと落ち着かせて整える、ジュレ状のまとめ髪スタイリングスティック。マスカラサイズのコンパクト感も持ち運びに便利で、特に梅雨時期は大活躍のアイテムなのだそう。
スマホ用魚眼レンズ
季節の風景や植物などを撮影する晴山さん。スマホに取り付けられる魚眼レンズを使えば、臨場感あふれる1枚を残すことができます。ストップウォッチ
実際に声に出して読んでみて、原稿の長さを測るために使う必需品。持ち時間はその日その日で異なるため、秒単位で調整が必要です。色鉛筆
天気図に自分で見やすく色付けするための色鉛筆。番組内のイラストにも使用します。だから太陽の赤系と雨の青系の減りが早いのも特徴的。♥ 働き女子に10の質問
Q1:座右の銘は?
Q2:最近ハマっていることは?
Q3.行きつけの飲食店は?
Q4.行きつけのヘアサロンは?
また、セルフカラーも実践中