働く女性の本音_vol.96_光田 綾華さん

SNSの販促は戦略と頑張り次第
ママになったから諦める、をなくしたい

学生時代からモノづくりが大好き。センスの光るレジンアクセサリーでハンドメイド作家として順調なスタートを切りますが、やがて集客の壁に直面。子育て中の個人事業主に広告宣伝費はないので、SNSを頑張るしかない！とインスタグラムを中心に勉強を始めます。すると、商品が大手まとめサイトに掲載され、フォロワー数や受注が一気に増加することに。そこで改めてターゲットの設定やハッシュタグの付け方などの重要性を学んだと振り返ります。SNSでの販促方法やアルゴリズムを身につけたことで、自身のアクセサリー販売は軌道に。同時に知り合いのハンドメイド作家へアドバイスを行い、そこでも同じようにフォロワーや受注の成果が出たことが、コンサル業へ進む光田さんの道を決めました。

現在は、起業初期のママ起業家を中心に、集客に向けたインスタグラムやラインの販促アドバイスを実施。自身が経験したハンドメイド作品から子育てアドバイス、セラピー、カウンセリングなどの無形商材まで生徒さんは様々です。趣味から入ったためコンセプトが設定されていないケース、ターゲットが定まっていないケース、売りたい商品の良さが客観的に理解できていないケースなど問題点も色々。まずそれらを深堀りし、長期的にサポートしていくのが光田さんのサービスです。また、売り上げの先には新規顧客を確保するといった新たな悩みもつきもの。そこでオンラインサロンを開設し、変化する生徒さんの悩みに対応するようにしています。これは、彼女自身が一方向からのオンラインセミナーが長続きしなかった経験と、横のつながりを感じられるものにしたかったから。サロン内にはテーマごとにいくつもの部屋があり、国内外の共通の悩みを持つ起業家たちが交流や学びを続けています。売り上げやフォロワーの増加で生徒さんが喜んでくれた時はもちろん、こうして生徒さん同士が横のつながりを持ってくれる瞬間がこの上ないやりがいでもあります。「ママ起業家の多くは資金がないばかりか、子どもを優先させ自己投資に躊躇しがちです。でも、ママになったからといって何かを諦めるという考えはなくしてほしい。無理しない範囲でいきいき大好きな仕事を頑張ってほしいんです」。そう語る２児のママである光田さん自身、フォロワー１万人や本の出版など、まだまだやりたいことが満載です。