働く女性の本音_vol.99_城戸 真理子さん
城戸 真理子さん
●三島食品株式会社 研究所/管理栄養士・一級惣菜管理士
■プロフィール/広島市出身。県立広島大学健康科学科卒業。在学中に栄養学の基礎から食品の化学、食物の調理加工特性などを学び、管理栄養士国家試験に合格。2012年、三島食品株式会社に入社し、研究所の商品開発チームに配属となる。2017年〜と2020年〜にそれぞれ産休・育休を取得し、現在は時短勤務中。休日は子どもの習い事に付き合ったり家族で買い物やレジャーに出かけたり。健康の秘訣は職業柄、質の良い食事量とバランス。特技はピアノで絶対音感の持ち主。
求められる味にいかに近づけられるか
それが難しさでありこの上ないやりがい
中学の家庭科で高血圧の祖母のための料理を考えたのが管理栄養士を志した原点。元々好きだった料理が、栄養価と美味しさの両方を求める思考に変わりました。大学のインターンシップでは食品メーカーへ。わずかな調味料の差で大きく味が変わることに面白さを覚え、卒業後は「ゆかり」でおなじみの三島食品へ入社。以来、商品開発チームの一員として日々新商品の開発に明け暮れています。
商品開発と言っても、飲食店などのクライアントから依頼を受ける業務用から、自社の新商品として発売する家庭用まで様々。例えば「こういう五目ご飯を作りたい」という依頼があれば、求める味に合わせて具材や調味料を配合して試作品を作り、改良を重ねます。修正は、具材のカットや調味料の配合についての細かい指示から、色を薄く、味を濃くといった漠然としたものまであり、醤油だけでも何種類もの中から、それでも満足いくものができなければ新たな醤油を試して…と、気の遠くなるような作業を繰り返します。ようやく完成するまでに1年以上かかることもあるそうで、城戸さんはそうした商品開発を常に複数並行して進めています。「量もコンマ単位で調整し、レトルト食品であれば包材で味が変化しないかも厳しくチェックします。1つの商品は1人が担当するためプレッシャーも大きいですが、自分にしか出せない味を作れるのはやりがいですし、お客様の求める味を作り上げられたときはとても嬉しいです。地方によって味の好みに違いがあるので、そこを満足いくものに仕上げるのも難しさであり面白さですね」。実際に自分が作った家庭用商品がスーパーに並び、それが何年も売れ続けるのもこの上ない喜びだと話します。
そんな城戸さんは働く2児のママでもあります。子どもの行事や急な早退も快く受け入れてくれる職場や同僚に感謝しかなく、だからこそ後輩も増えてくる中で、気軽に相談や意見交換ができる風通しの良い職場環境を作って恩返ししたいそう。「この仕事を始めて、味覚も鋭敏になり、新たな資格も取りました。また、官民の共同開発や県の研修プログラム参加など、多くの経験をさせてもらいました。これらを糧に、今後は例えば当社の代名詞である赤しそを使ったデザートやカフェメニューなど、全く新しい視点での商品開発も行なっていきたいですね」。
バッグ(PRADA)
欧州を回った新婚旅行先で購入して以来愛用しているプラダのショルダーバッグ。シンプルで使いやすいデザインに加え、丈夫で長く使えるサフィアーノレザーも魅力。普段はリュックにヒールのない靴なので、休日は反動でオシャレを楽しみたいそう。
化粧水(Avène)
南仏で生まれるアベンヌ温泉水を源泉から直接ボトリング。肌を整え、健やかに保つスプレータイプの化粧水は、生後1ヵ月の赤ちゃんから使用OK。肌なじみの良さが城戸さんのお気に入りポイントです。
日やけ止めクリーム
(Avène)
デリケートな肌にオススメ。ノンケミカル処方でやさしい使い心地の日やけ止めクリーム。アベンヌ温泉水配合でお肌に潤いも与えてくれます。
五穀ごましお
(三島食品)
城戸さんが商品開発した、素材本来の風味を生かしたやさしい塩味のごましお。五穀の香ばしさや様々な食感を楽しめます。スーパーなどで販売中。
デジタル一眼カメラ
(SONY)
子どもの行事や家族のおでかけに欠かせないアイテム。世界最速0.06秒のAFスピードや圧倒的な高画質などを備えたスグレモノです。