【2021年版】働く女性には睡眠が大切。眠り美人になろう!

この記事は2021年5月11日に作成および更新したものです。
おでかけやご利用の際は公式サイト等で最新の情報を確認してください。
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良い睡眠をとるためには、「光」・「運動」・「生活習慣」が大切。睡眠は、美肌やダイエットにもつながります。
毎日ハードに働く私たちでも、良質な睡眠をとり、仕事や生活を整えて、「眠り美人」になれる方法とは?


 2021年3月8日~11日放送の「きょうの健康」(Eテレ)でも紹介されていましたが、最近は、新型コロナウイルス感染症の影響で、睡眠に悩む人が多いのだそうです。

「睡眠の質が悪化し、睡眠のリズムが乱れる人が多い(ウーマンウエルネス研究会調べ)」と報告されています。

睡眠のリズムが崩れると、仕事や家事にも影響を及ぼしますね。

私もそのひとりで、生活のリズムが乱れ、極端な夜型になってしまうことが多くあります。

そのため、私は「睡眠を整える」ために、日々、努力をしています。

そこで、睡眠の大切さについて、広島大学病院 脳神経内科・六車一樹先生監修のもと調べました。

ご紹介しましょう。

睡眠特集でのタイトル画像

▼この記事を読んで分かること
◎睡眠や、生活リズムが乱れる理由。
◎良い睡眠をとるための改善方法。
◎美容と睡眠の関係。

この記事を読めば、「眠り美人」になれるので、ぜひ参考にしてみてください。

1.睡眠には、体内時計が影響している?

体内時計とは?

睡眠特集の「体内時計」イメージ写真


私たちの睡眠は、「体内時計」が大きなカギをにぎっているということです。

脳にある「視交叉上核(しこうさじょうかく)」という部分で、一日のリズムを生み出し、全身に伝えています。

そのお陰で、夜には眠くなり、朝、目が覚めるようコントロールされています。

それには、朝の「太陽光」が起点となっているということです。

太陽光を見たり、浴びたりすることで、体内時計が調節され、日中の行動が高まり、1416時間経つと、「メラトニン」(脳内でつくられるホルモン)が分泌され、人は眠くなります。

このように、体内時計は、私たちの体のリズムをコントロールするものなのです。

極端な夜型化

夜にテレビやスマホなどで光を浴びると、睡眠リズムが崩れやすくなるそうです。

今はコロナ禍で、外出をする機会が減り、日光を浴びる機会も減少しています。加えて運動量も低下しがちに。

それが体内時計にも影響を与えています。

さらに私は、仕事が遅くなると、食事をとる時間が遅くなることもあります。

この「食生活の夜型化」は、「肥満のリスクを高める」とのことです。怖いですね。

 

休日の寝だめで、睡眠不足を解消しても良い?

日頃の睡眠不足を、休日に寝だめをして解消したくなるものです。

しかし、それは「社会的な時差ボケ」と呼ばれ、体内時計が乱れやすくなるもとに。

さらに、休み明けの昼間に眠くなりやすくなってしまうとのこと。

その対策には、「休みの前日に1時間早く寝て、翌朝に1時間遅く起きる」ことで、休日に、2時間長く寝ることができ、睡眠のリズムもズレないとのことです。

 

昼寝のコツ

睡眠特集での昼寝イメージ写真

寝不足を「昼寝」で取り返そうとしがちです。しかし、それでは睡眠リズムを崩しやすく、体内時計も乱れてしまいます。

どうしても昼寝をする場合には、「午後の早い時間に、30分以内」にすると良いようです。

遅い時間になればなるほど、夜の睡眠に影響を及ぼすため、眠りすぎないよう、「アラームをかけておく」、「家族に起こしてもらう」などの対策をすると、なお良いとのことでした。

 

2.良い睡眠をとるための改善方法とは?

運動と午前中の日光浴

睡眠特集での日光浴、公園散歩イメージ写真

「近所で良いので、運動や日光を浴びる機会を確保する」ということが、非常に重要なのだそうです。

午前中の光をたっぷりと浴びながら、体を動かすことが大切なのですね。

これにより、体内時計がキープされ、適度に疲れることで、眠りやすくなるということです。

 

照明の工夫

「部屋の照明を暖色系にし、少し暗めにすること」も大切です。

私の場合は夕食後に、少しずつ、部屋の電気を消して、なるべく家の中を、光の少ない環境にしています。

キャンドルだけを灯すこともあります。

睡眠特集の照明の工夫でのイメージ写真

液晶画面を避ける

睡眠特集「極端な夜型化」で使用。寝床でのスマホイメージ写真。

「スマホやパソコンなどで、ブルーライトを浴びると、メラトニンの分泌が減ってしまうため、寝床には、スマホを持ち込まないことが1番」ということです。

しかし、つい私は、寝床でもスマホを見てしまいます。

改善するべき点ですね。

「寝る2時間前から、液晶画面を避ける」ことが大切なのです。

 

3.美容と睡眠の関係

睡眠はダイエットにも関係している

私は、体調を崩し、体重が20㎏ 近く増えたことがあります。

体重や健康管理のために、エステティクサロンに通い、エステティシャンの指導を受けながら、約1年間で、その体重を減量させた経験があります。

その時に、「睡眠不足だと、痩せない」つまり、「よく眠ることがダイエットにつながりますよ。」と、エステティシャンの指導を受けた経験があります。

自律神経系の作用で、「しっかり寝ることが、痩せやすい体になる」ということです。

 
規則正しい食事をすると、毎日の体重が「山型のグラフ」になります。

これは、「朝の体重が下がる」からです。

つまり、「規則正しい生活と、食事をすること」が、体重の規則正しい日内変動として現われ、確認することができます。

(出典:たかの友梨ビューティークリニック ”たかの友梨式” 5つの黄金法則

美肌に大切な睡眠

睡眠特集にて美肌に大切な睡眠のイメージ写真

美肌を保つためには、たくさんあるホルモンの中でも「成長ホルモン」が重要なのだそうです。

「眠りについてから23時間の間に分泌される」ということですから、やはり美肌と健康に、睡眠がどれだけ必要なものなのか、よくわかりますね。

寝不足になると、肌荒れをしたり、目の下にクマができてしまったり。

「睡眠は美肌につながる」と覚えておきましょう。

4.まとめ

睡眠には、「体内時計」「運動」「生活習慣」と、重要な役割があることがわかりますね。

皆さんも、睡眠不足を解消しながら、よりよく眠り、体内時計をコントロールして、ステキな「眠り美人」の毎日を過ごしましょう!





●「きょうの健康」〔NHK健康チャンネル〕は  こちら 

●「ウーマンウエルネス研究会」〔WELL-LAB〕は  こちら



医療監修

六車一樹先生(Dr. Kazuki Muguruma)

広島大学病院 脳神経内科
広島大学医学部医学科卒業。神経内科医専門医。
趣味は楽器演奏と音楽鑑賞。
(担当ライター:山田典子