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【2021年版】愛と喜びのある結婚をするということ①
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広島で働く女性の皆さんには、恋愛中の人、婚約中の人、そして、新婚の人がいらっしゃることでしょう。
一方、結婚して何年も経過した人、残念ながら離婚してしまった人など、現在、様々な境遇で、日々を過ごされている方もおられると思います。
皆さんは「結婚」をどのように考えておられますか?「結婚で大切なこと」とは何でしょう。
今回は、「愛と喜びのある結婚」について、福田誠二神父様の監修のもと、質問形式も取り入れ、「結婚」についてお伝えしてまいります。
▼この記事を読んで分かること
◎「結婚」の意味。
◎「結婚式」について。
◎「愛」の重要性。
この記事を読めば、「結婚」や「愛」についてわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 結婚式について
教会の結婚式
コロナ禍の現在、「結婚式を挙げる時、どこを選べば良いのだろう?」と、迷われることもあれば、すでに「教会式のチャペル」「結婚式場」や、キリスト教の「教会」などで結婚式を挙げられた方もおられることでしょう。

「教会での結婚式」のイメージといえば、
・歴史ある大聖堂の建物や、美しいステンドグラスと、神聖で荘厳な雰囲気。
・ウエディングドレスを着て、バージンロードを歩きながら祝福される。
・親や友人、会社の人など、お世話になった沢山の方たちに見守られながら愛を誓う。
現在、大勢の参列者に見守られることは叶いませんが、「教会での結婚式」とは、このようなイメージではないでしょうか?
今回は、実際に「結婚式の司式」もされている、カトリック教会の福田神父様のご経験にもとづく、貴重なお話を伺うことができました。
2. キリスト教における「結婚」の意味
「結婚」とは?

●【質問】:「キリスト教での『結婚』とは、どういう意味なのでしょうか?」(ライター:山田)
福田神父:「『結婚』とは、一人の人間の人生にとって最も素晴らしく、また最も重要な出来事であるように思えます。そして、当然のことながら、カトリック教会における結婚についての考え方は聖書に基づいています。
私が経験したカトリック教会の結婚式で最も多く朗読される聖書は『コリントの手紙一』第十二章31節bから十三章13節の次の『パウロの愛の賛歌』と呼ばれる箇所です。
『そこで、私はあなた方に最高の道を教えます。
…①たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、私は騒がしいどら、やかましいシンバル。たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい。全財産を貧しい人のために使い尽くそうとも、誇ろうとして我が身を死に引き渡そうとも、愛がなければ、私に何の益もない。
②愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。
③愛は決して滅びない。預言は廃れ、異言はやみ、知識は廃れよう。・・・それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つはいつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である』

まず、冒頭で『私はあなた方に最高の道を教えます』とあるように、ここで『キリスト教信仰を生きる最高の道』としての『愛』について語り始めます。そして内容は上の引用で『①②③のように示した三部』からなっています。」
というお話を、神父様よりいただきました。そして、次のように、神父様の説明はつづきます。(山田)
「愛」の重要性
福田神父:「(パウロの愛の賛歌)①について説明すると、『たとえ……しようとも、愛がなければ』という表現からなる部分で、異言(人間の神との神秘的な対話)、預言(※神の啓示)、知識、信仰(奇跡を行うことのできる力も含む)などの愛以外のすべてがどうでもよいこととして否定するのはなく、キリスト教の『最高の道』としての『愛の重要性』を極限まで強調しています。
※啓示:出典 コトバンク

②の部分では、『愛』を主語として『自己中心的な生活態度ではなく、相手の理解を根気よく待つ寛容さや忍耐強さなどの愛の具体的な行動』を語ります。
『自己中心的な生から他者に解放された実際の愛に溢れた生き方』こそが、人間の生き方の根源であると語ります。

③の箇所では、『愛』が『預言、異言、知識などの様々な宗教的な価値』と対比され、それらはやがて『廃れる』と語られます。
人間が不確かに持っている知識ではなく、神に基づく『信仰、希望、愛』こそが『いつまでも残る』のです。
それでも、最後まで残るのは『最も大いなる愛』であることが結論として語られます。
キリスト教では『この愛こそを神の本質であると考えているからであり、この愛を誓う場として教会こそが最もふさわしい』と考えているのです。」
このように、何をおいても、結婚生活には、「愛が一番、大切なのだ」ということが、よくわかりますね。(山田)
3. 聖書とは?

福田神父様のお話にある「聖書」は、過去数千年にわたって読み継がれてきました。
世界的、人類史上における最大のベストセラーです。
ざっくり概論!聖書の構成について(出典:教文館)
聖書とは(出典:日本聖書協会)
4.まとめ
教会で「結婚式」をする場合には、新郎・新婦が、「結婚講座」を、神父様より受けながら、「愛」について、ふたりで考えつつ、「結婚式に至るまでの時間」を経ていきます。
これらは、一生涯、新しい道を歩むおふたりにとって、かけがえのない時間となることでしょう。
今後は、「信者ではなくても、教会で結婚式ができるの?」
「教会式の流れはどのようなもの?」
「教会で披露宴はできる?」など、「教会での結婚式が選ばれる理由」などについてもお伝えしていきます。
<パート② へつづく>
福田 誠二神父 〔P. Dr. Seiji Fukuda〕╱プロフィール
1953年 山口県生まれ。1994年 聖アントニオ神学院卒業。同年カトリック司祭叙階。
2000年 ミュンヘン大学カトリック神学部博士課程修了。神学博士。
聖アントニオ神学院、清泉女子大学、白百合女子大学、聖母大学、上智大学、聖マリアンナ医科大学で教鞭を取る。
元聖マリアンナ医科大学宗教学教授。現在、カトリック松江教会主任司祭。
カトリック広島司教区教理編纂委員会委員長、広島・幟町カトリック教会エキュメニカル・諸宗教対話神学研究会主宰、
広島県宗教連盟主事。
著書及び訳書は『ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスのペルソナ神学』(サンパウロ、2002年)、『フランシスカン研究』Vol.1-4 (聖母の騎士社、教友社、2006年~2010年)、ファーガス・カー『二十世紀のカトリック神学』(教文館、2011年)、ハンス・キュンク『キリスト教 本質と歴史』(教文館、2020年)など。
その他、学会誌掲載論文、大学紀要掲載論文など多数。